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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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俺を殺した犯人は誰だ?
現世に未練を残した人間の前に現われる閻魔大王の娘――沙羅。
赤いマントをまとった美少女は、生き返りたいという人間の願いに応じて、
あるゲームを持ちかける。自分の命を奪った殺人犯を推理することができれば蘇り、
わからなければ地獄行き。犯人特定の鍵は、死ぬ直前の僅かな記憶と己の頭脳のみ。
生と死を賭けた霊界の推理ゲームが幕を開ける――。

***

タイトルとあらすじから、軽いノリのありがちな話だろ、と
ナメてかかってましたが。。。
面白かった。読み終えてしばらく経ちますが、どの話も未だに心に残っているぐらい。

殺された人間が、自分を殺した犯人とその方法を推理する時間が
「10分」と短いところも、物語がスピーディーに展開されるということに
ひと役買っている。
そしてどの話も押しつけがましくない温かさを持っている。
私的には、凍死する青年の話が一番印象深かった。
現在五作目まで続編が出ていますが、すべて図書館で借りてきてしまった。
読むのが楽しみです。

ただひとつ難を言うなら、本作、ただの短編集で「連作短編集」にはなっていないこと。
物語同士が繋がって最後にひとつに収斂し、大きな謎が明かされる。。。
そういう仕様になっていないことが本作を少し単調にしている。
シリーズ化しているのだから、「ビブリオ古書堂の事件手帳」とかみたいに
一巻ごとに伏線を張って最後に「そうだったのか!!」的なオチがどーん、
とかのほうが絶対に面白いと思うんですけどね。
それとも二巻以降はそういう展開になるんでしょうか。

何はともあれ、サクサク読めるしミステリ初心者の人にもおすすめです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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