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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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For you.



たった三度出会った人が、誰よりも深く愛した人だった――

天才ギタリスト・蒔野聡史、国際ジャーナリスト・小峰洋子。
四十代という〝人生の暗い森〟を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に
芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死など、現代的テーマが重層的に描かれる。
最終ページを閉じるのが惜しい、至高の読書体験。
第2回渡辺淳一文学賞受賞作。

***

昔平野さんのデビュー作「日蝕」を読んで挫折して(今読んだら少しは
理解出来るのかな)、それ以降の作品は理解出来るのでちょこちょこ読んで
いたのですが、純文学ということもあり一般受けはしない作家さんだろうと
思っていたら本作がベストセラーになったということを今更知って読んでみた次第。

。。。悪い意味でわかりました、ベストセラーになった理由が。

主人公の男女がすれ違った理由が昼ドラ並みに超ショボい。
まさか平野さんがこんなベタな展開を書くとは思わなくてこれまた悪い意味で
度肝を抜かれた。
最大の見せ場だろうラストのライブシーンもありがちでクサい。
福山雅治と石田ゆり子主演で映画化だそうですが、彼らをそのシーンに当てはめて
想像してみたらクサさが増して彼らのファンの人には申し訳ないけど
失笑してしまった。
この作品が多くの人に手に取られた理由は、韓流の恋愛ドラマみたいに
「わかりやすい」からなんだろうな、と察した(褒めてません)。
こういう「わかりやすい」小説しか売れなくなってる今の日本は今更だけど
もう本当にまずいと思う。
平野さんの近著「ある男」は随分前に購入して以来積ん読になってますが、
本作を読んだら何だか読むのが怖くなってきた。またこんなんだったらどうしよう。
あなたはもっともっと深いものを書ける人だと思うからどうか帰ってきてください、
平野さん。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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