どれだけの夜を。
劣悪な環境から抜け出すため、罪無き少年は恐るべき凶行に及んだ。
25年後の夜。大人になった彼に訪問者が。
それは、救いか? 悪夢の再来か。
***
よくある話っちゃあ話なのですが、
圧倒的な筆力で読ませる読ませる。
女性作家の著であるのに、(いい意味で)女性臭さを感じさせない、骨太な仕上がり。
かといって登場人物たちの細かな心理描写も決して怠っていないし、
安心してその世界に身を委ねられる物語だった。
ただひとつ難をいうなら、構成力の甘さ。
あまりに障害なく淡々と進む物語に、退屈とまではいかなくてもどことなく物足りなさを感じた。
謎の真相も意外というほどでもないし。
あ、それと何よりいやだったのは、魅力的な人物が実は事件の黒幕だった、
という展開が二度も出てきたこと。
そういうのは一度だけで十分。
しかも「そうだったのかー騙されてたぜ!」的高揚を抱かせるような描写が
されているわけでもないので、
ただただ幻滅しそのことがひたすら残念だった。
十歳の少女ほづみちゃんがひたすら可愛くて癒されましたが。
おすすめ。ミステリ初心者には特におすすめ。
主人公がやたら「くそ!」を連発するけれど慣れれば(笑)気になりません。
ちなみに〝グラン・ジュテ〟とはバレエ用語で〝跳躍〟を意味するそうです。
これ↓
↓アンチェル。
劣悪な環境から抜け出すため、罪無き少年は恐るべき凶行に及んだ。
25年後の夜。大人になった彼に訪問者が。
それは、救いか? 悪夢の再来か。
***
よくある話っちゃあ話なのですが、
圧倒的な筆力で読ませる読ませる。
女性作家の著であるのに、(いい意味で)女性臭さを感じさせない、骨太な仕上がり。
かといって登場人物たちの細かな心理描写も決して怠っていないし、
安心してその世界に身を委ねられる物語だった。
ただひとつ難をいうなら、構成力の甘さ。
あまりに障害なく淡々と進む物語に、退屈とまではいかなくてもどことなく物足りなさを感じた。
謎の真相も意外というほどでもないし。
あ、それと何よりいやだったのは、魅力的な人物が実は事件の黒幕だった、
という展開が二度も出てきたこと。
そういうのは一度だけで十分。
しかも「そうだったのかー騙されてたぜ!」的高揚を抱かせるような描写が
されているわけでもないので、
ただただ幻滅しそのことがひたすら残念だった。
十歳の少女ほづみちゃんがひたすら可愛くて癒されましたが。
おすすめ。ミステリ初心者には特におすすめ。
主人公がやたら「くそ!」を連発するけれど慣れれば(笑)気になりません。
ちなみに〝グラン・ジュテ〟とはバレエ用語で〝跳躍〟を意味するそうです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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