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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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誰にも言わない。



このままずっと小説を書き続けるか、あるいは……。
小説家と、彼女を支える夫を突然襲った、あまりにも過酷な運命。
極限の選択を求められた彼女は、今まで最高の読者でいてくれた夫のために、
物語を紡ぎ続けた――。
「Story Seller」に発表された一編に、単行本のために書き下ろされた新たな一篇を加えて贈る
完全版!

***

SideAを雑誌〝Story Seller〟で読んだときには読後放心するぐらい感動できただけに、
SideBの中途半端さは残念(著者の作中での実験的な試みは面白いけど)。
前者は「まさかこれ。。。著者自身の実体験も少なからず入ってるんじゃ?」と思わされたけど、
後者にはまず「こんな夫いないよ==;」と突っ込み(あまりに人格者すぎる)、
ラノベ全開な文章ともあいまってフィクションくささが鼻についてならなかった。
大好きな映画のしょぼい続編を目の当たりにしたような「最初はよかったのに。。。」感が
拭えないというか。

SideBの存在によって名作だったはずの(そして限りなくノンフィクションに近かった)SideAが
「しょせんこれもフィクションじゃん」的な感じになってしまっていてそれが何よりも残念。
(〝ターミネーター〟の続編が出るたびに
「え? じゃあ前作までの戦いは何だったの?」とがっくりくる感じを思い浮かべてもらえれば
わかりやすいと思う)

著者には悪いけど私の中ではSideBはなかったことにする。
SideAはかなりおすすめです。
なので本作〝ストーリー・セラー〟ではなく〝Story Seller〟の文庫を買うことを
個人的にはお勧めします。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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