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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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都内のある中学校の給食時間。突然、複数の生徒が苦しみ出し、
五人が病院へと搬送、うち二人が死亡した。
デザートのフルーツみつ豆に毒物が混入されていたのだ。
捜査を担当することになった刑事の岩崎尚子は、給食時の座席表を見て、
被害者のひとり宮内祐里の席のまわりだけが、ぽっかりと空いていることに
違和感を覚える。さらに生徒が撮影したスマホ動画を調べていると、
皆が混乱しているなか、奇妙な動きをする男子生徒を発見し…

***

両角氏のデビュー作「ラガド」を思い出させる、
学校を舞台にしたミステリ。
相変わらず、「教室のどの場所に生徒がいたか」の詳細から
物語を展開させる手腕は見事。
こいつが犯人だろ、と思わせるミスリードには引っかかりませんでしたが、
真犯人がわかったときには思わずおおっと声が出てしまった。
犯人の動機も目新しく、人間の執着心というものの怖さを
的確に描写しています。

「結界」という、給食の際にターゲットの周りだけを無人にするという
ある種の虐めも、子供ならこういうことやりそうだよなと
リアリティがあって複雑な思いで読んだ。
そしてターゲットにされていた少女の最後の言葉、これにも
「ああ、今時の子供ならこういう考えをする子もいるかもな」
と妙に納得。

最近読んだミステリの中では飛び抜けて面白かった。
おすすめです。

でもこれ、わかるひとには一発で犯人がわかるんだろうなあ。。。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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