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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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追いついた、そのときは――。



大学生の詠彦は、天才数理論理学者の叔母、硯さんを訪ねる。
アラサー独身美女の彼女に、名探偵が解決したはずの、
殺人事件の真相を証明してもらうために。
詠彦が次々と持ち込む事件―
「手料理は殺意か祝福か?」
「『幽霊の証明』で絞殺犯を特定できるか?」
「双子の『どちらが』殺したのか?」
―と、個性豊かすぎる名探偵たち。
すべての人間の思索活動の頂点に立つ、という数理論理学で、
硯さんはすべての謎を、証明できるのか!?
第51回メフィスト賞受賞作!!

***

あらすじにもあるとおり、
天才数理論理学者の主人公の叔母が、
既に名探偵と称する人間たちが解き明かした謎を
更に数理論理学を使って解き明かす、という内容の連作短編集。
そういう二重構成をとっているせいか、謎自体はそれ単体で新人賞にでも
応募しようものなら一次にも通らないだろう平凡極まりないものばかり。
思わず「くっだらな!」と突っ込んでしまった。
けれど本作のキモは一度解決された事件を数学を使って検証する、という
点にあるので、眼をつぶることにします。

大オチは無理やり感があったけれどまあうまくまとめてるかな、という印象。
文章はここ最近のメフィスト賞受賞作のテンプレどおりで、
ちょっと大げさなラノベ的文章。水を撒く音が「しぴぴ」とかだし。
もうちょっと大人な文章を書くメフィスト賞作家が出てきてもいいものだと
思うのだけどそれはまあ次回に期待するとします。

最後にひとつ突っ込む。
主人公の詠彦、叔母さんに追いつくからそれまで待っててくれってスタンス
なんでしょうが、アラサー女はそんなに時間がないから待ってられないよ。
急いで追いついてください。

ミステリに数理論理学を使うってところは斬新だったかな。
まあ普通でした。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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