かつて祖母が暮らしていた村を訪ねた「私」。祖母は、
同居していた曾祖父を惨殺して村から追放されたのだ。
彼女は何故、余命わずかだったはずの曾祖父を殺さねばならなかったのか…
究極の選択を迫られた女たちの悲劇を、端正な筆致と鮮やかなレトリックで
描き出す、ミステリ短篇集の新たなるマスターピース!
磨き抜かれたプロットが、日常に潜む狂気をあぶりだす全5篇。
***
かなり久しぶりの更新になってしまいました。
元旦からダイエットを始め(23キロ痩せました)、
四月からヴァイオリンを習い始め、
それらに躍起になっていたら時間だけが経ってしまった。
というのはさておき、最近レビューを書かなかったのは
あまりにつまらない本が多かったからなのですが。
なんとか荘がどうのとかなんとか理髪店がどうのとか
なんとか工務店がどうのとか本屋パン屋メシ屋がどうのとか
所帯じみたちっさそうなスケールの本ばかりが眼について、
とてもじゃないけど読む気がしなかった。
そんな中で唯一見付けたここ最近のヒットが本作。
本作収録の短編は既にいくつかアンソロジーで読んではいたのですが、
好きな作家さんの新作ということで手に取ってみた次第。
結論から言うと、かなり面白かった。
「そう来るか!」と純粋に騙され、ミステリならではの快感を
久々に味わうことが出来た。
「ありがとう、ばあば」は純粋に動機に驚いたし、
「姉のように」は端々に違和感を抱いたもののオチは読めず
ラスト1ページで驚愕。
中でも特に「絵の中の男」はトリを飾るだけあって、短編にも関わらず
壮大な読後感を残してくれる。
かなりおすすめです。
是非一読を。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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