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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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時が来た。



同僚の喜多助教授の誘いで、N大学工学部の低温度実験室を尋ねた
犀川助教授と西之園萌絵の師弟の前で、またも不可思議な殺人事件が起こった。
衆人環視の実験室の中で、男女2名の院生が死体となって発見されたのだ。
完全密室のなかに、殺人者はどうやって侵入し、また、どうやって脱出したのか? しかも、
殺された2人も密室の中には入る事ができなかったはずなのに? 
研究者たちの純粋論理が導きだした真実は何を意味するのか。

***

文章が拙くトリックも微妙(というかややっこしい)と思ったら、本作は
S&Mシリーズ〟の本来は処女作にあたる作品とのことで納得。

登場人物たちそれぞれの行為の動機が今一つで、正直のめり込みづらかった。
(特に増田の死の真相。。。なにそれ? どんだけ弱いの? と突っ込みたくなってしまった)
ネットを主軸にしたストーリー展開も、1994年当時に読んでいれば
「すげーこいつら天才!!」と思えたんでしょうが、老人でも子供でもパソコンを操れる今読むと
「どいつもこいつもバカすぎるよ。。。詰め甘いよ。。。もっとパソコンの知識増やせよ。。。」としか
思えなくて悲しい。
しかもあまりに偶然が主人公に味方しすぎだし(というか犯人の邪魔しすぎだし。。。)。。。
キャラの性格もほとんど描写されてないので、謎解きに挑戦しようにも非常に困難。
ていうか研究所内で見つかった増田の死体が自殺だったなんて反則だよ森先生。
ていうかこのキャラ本作中で一番わけわかんないキャラだったな。
反則といえば共犯トリックもアンフェアでしょう。この手のアホトリック小説書くのは(失礼だけど)
海堂尊氏だけで十分。
あと最後に。犀川助教授のギャグがサムい(まあそれが彼の持ち味っちゃあ持ち味なんですが)。

ひまつぶし程度にはおすすめの作品です。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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