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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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「やれやれ、あんなんに狙われたら、犯人もたまらんで」



鑑識不在の状況下、警備会社社長と真っ向勝負(「マックス号事件」)、
売れっ子脚本家の自作自演を阻む決め手は(「失われた灯」)、
斜陽の漫才コンビ解消、片翼飛行計画に待ったをかける(「相棒」)、
フィギュアに絡む虚虚実実の駆け引き(「プロジェクトブルー」)――
好評『福家警部補の挨拶』に続く、倒叙形式の本格ミステリ第二集。

★収録作品★

 マックス号事件
 失われた灯 
 相棒
 プロジェクトブルー

***

たとえば新幹線とか飛行機とか、長時間拘束されるときに読むミステリとしては最適だと思う。
よくも悪くもドラマっぽい内容なので。
ほどよく面白い、でも後をひくものがない。
シリーズ一作目は実際にドラマ化してますが、それを観た母も
「つまんないってことはないけどさして面白くもなかった」と言ってたし。
(自分も、〝オッカムの剃刀〟(原作のほう)はあまり面白いと思わなかった)

犯人が予め分かっている倒叙ものは、探偵役のキャラクターの面白さが最大の魅力だと
思うんだけど、福家警部補にはコロンボや古畑みたいな個性がないから
どうにも心から楽しめないんだよな。
あと、雑誌に連載されていたものを一気に読むから尚更気になるんだろうけど、
聞き込みの相手が福家を刑事と思わない→福家が警察バッヂを出す→驚きつつも信じてもらえる
ってパターンにもいい加減飽きたし(でもだからこそ最終話はちょっと驚きましたが)。

そして著者の大倉氏は落語小説も書いていてそっち方面には造詣が深いようなので、
〝相棒〟の漫才のシーンも自分で考えて書いてみてほしかった。興味あったのに。。。
(まあ落語と漫才は別物ですが)

彼の小説では〝聖域〟がいつものおとぼけ風味の小説と違ってスケールが大きそうなので、
次はそれを読んでみようと思う。

余韻がほとんど残らない物語っていうのはあまり好きになれないので。。。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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