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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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他ならぬあなたになりたいのだ、と思った。



樹海に抱かれた村で暮らす大輝は、ある日、金色の毛をした不思議な生き物と出合う。
ルークと名付けて飼い始めるが、次第に大輝の体に異変が起きてきて……。
「樹海」と「サンカ」をテーマに、鬼才が読者を神々の世界に誘う、表題作を含む4編を収録。

★収録作品★

 異神千夜
 風天孔参り
 森の神、夢に還る
 金色の獣、彼方に向かう

***

恒川光太郎氏は本を出すたびに文章がうまくなっている。
が、それと比例して内容がつまらなくなっている。
少なくとも私にはそう思える。本作も、彼が何を言いたいのかさっぱりわからないまま
最後まで読み終えてしまった。

一応は第一話〝異神千夜〟がすべての発端となる、舞台を大昔に設定した話で、
それ以降は第一話を踏まえた現代で物語が展開する。
でも正直それらの話の間に繋がりらしき繋がりが感じられない。
せいぜいの共通点が〝鼬(いたち)〟が話の中心になっているということぐらい。
じゃあそれぞれを独立した物語として楽しめるのかというとそういうわけじゃなく、
多少幻想的で独特な設定に引き込まれはするものの感動を得るというほどでもない。

〝夜市〟〝秋の牢獄〟なんかはすごくよかっただけに残念。
あのころに戻ってほしいです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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