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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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扉を開く。



奇怪な迷路の館に集合した4人の作家が、館を舞台にした推理小説の競作を始めたとたん、
惨劇が現実に起きた!
完全な密室と化した地下の館で発生する連続殺人の不可解さと恐怖。
逆転また逆転のスリルを味わった末に読者が到達する驚愕の結末は?
気鋭が異色の構成で挑む野心的な長編本格ミステリー。

***

あとがきで著者の綾辻氏が
「解決編の手前で真相を見抜ける人は、恐らくいないでしょう」
と言っているのですが。。。

見抜けてしまった。

だってあのひと以外意外性のある犯人いないんだもん。。。
「でもあのひとじゃちょっと簡単すぎるからやっぱ別のひとかなあ。。。」
と思っていたのに、案の定。

本作が発表された1988年代には見破ることの難しいトリックだったのかも知れないけど、
今は真相を看破してしまえる読者はたくさんいるのではないかと思う。

本作の続編〝時計館の殺人〟を先に読んでいたせいで
鹿谷角美の正体も最初からわかってしまっていたし、
そういうこともあって全体に面白いとは言えない一作だった。

やっぱりシリーズものは順番に読まなきゃ駄目だな。。。

作中で何度もその存在を仄めかしてはいたけれど、
隠し通路が出てくるのも正直アンフェアだと思うし。

時計館を超す館シリーズにはこれから先めぐり合うことが出来るんだろうか。
ちょっと不安、そしてかなり期待しながら今後もシリーズを追っていこうと思います。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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