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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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「あなたのそういうめちゃくちゃなところは、施設長に似てるよ」



施設で育った刑務官の「僕」は、夫婦を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。
一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない
何かを隠している―。
どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の記憶、
大切な恩師とのやりとり、自分の中の混沌が描き出される。
芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った長編小説。

***

10年前、生きているのがつらくてつらくてどうしようもなくて
毎晩遠くの川に自転車を漕いでいって川岸に座って
いつ飛び込もうかと何時間も本気で考えていたときに出会った作品。
当時の私は決して大袈裟ではなくこの小説に救われたのだと思う。

中村氏の作品はどれも皆私を救ってくれたけれど、
直接的に「生きろ」と言ってくれた一番の作品は本作。
生きるのがつらくてやり切れないひとは一度読んでみてください。
本作に登場する「施設長」が、読むひとにとっては著者の中村文則さんに
なるかも知れないから。中村文則という「施設長」に救われるかも知れないから。

特に文庫版をおすすめします。あとがきはある意味、著者が語ってくれる
もうひとつの物語だと思うので。

今私が生きているのは、この作品のお陰だと言っても過言ではないです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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