忍者ブログ
読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
[499]  [500]  [501]  [503]  [480]  [483]  [479]  [478]  [484]  [482]  [471
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

――なんて、遠い。



教育実習のため母校に戻った広瀬は、教室で孤立している不思議な生徒・高里を知る。
彼をいじめた者は“報復”ともいえる不慮の事故に遭うので、“高里は崇る”と恐れられているのだ。
広瀬は彼をかばおうとするが、次々に凄惨な事件が起こり始めた。
幼少の頃に高里が体験した“神隠し”が原因らしいのだが…。
彼の周りに現れる白い手は? 彼の本当の居場所は何拠なのだろうか?

***

三国志の超マニアで、〝RED CLIFF〟を観るために半ば無理やり私を引っ張ってくほど
中国系バナシが好きな友人が薦めてきた〝十二国記〟の事実上のシリーズ第一作(一応本作は
サイドストーリーとして発売されているようです)。
でも中国系の話とかファンタジーとかはちょっと。。。という人でもすらすら読めます。
さすが奇才・小野不由美さん、ストーリー運びも人間描写も秀逸。

異端を嫌う人間に受け入れられず排除される〝人ならざる者〟、そして
その〝人ならざる者〟と同じ存在になりたいと願いながらも果たされない〝はみ出した人間〟、
そんな哀しい矛盾が巧妙な筆致で描かれていて、単なる伝奇を超えた作品に仕上がっている。
読者の想像に委ねられたラストもかなりいい感じ(背筋ぞっとした)。

大人にもおすすめの一作です。
続編も読んでみるつもり。



アニメ化もされているようです。
↓は白汕子。

haku.gif











PR
この記事へのコメント
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

secret(※チェックを入れると管理者へのみの表示となります。)
この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
プロフィール
HN:
kovo
性別:
女性
自己紹介:
80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
カレンダー
11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
アーカイブ
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
バーコード
ブログ内検索
Copyright © 【イタクカシカムイ -言霊- 】 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Material by ラッチェ Template by Kaie
忍者ブログ [PR]