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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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――なんて、遠い。



教育実習のため母校に戻った広瀬は、教室で孤立している不思議な生徒・高里を知る。
彼をいじめた者は“報復”ともいえる不慮の事故に遭うので、“高里は崇る”と恐れられているのだ。
広瀬は彼をかばおうとするが、次々に凄惨な事件が起こり始めた。
幼少の頃に高里が体験した“神隠し”が原因らしいのだが…。
彼の周りに現れる白い手は? 彼の本当の居場所は何拠なのだろうか?

***

三国志の超マニアで、〝RED CLIFF〟を観るために半ば無理やり私を引っ張ってくほど
中国系バナシが好きな友人が薦めてきた〝十二国記〟の事実上のシリーズ第一作(一応本作は
サイドストーリーとして発売されているようです)。
でも中国系の話とかファンタジーとかはちょっと。。。という人でもすらすら読めます。
さすが奇才・小野不由美さん、ストーリー運びも人間描写も秀逸。

異端を嫌う人間に受け入れられず排除される〝人ならざる者〟、そして
その〝人ならざる者〟と同じ存在になりたいと願いながらも果たされない〝はみ出した人間〟、
そんな哀しい矛盾が巧妙な筆致で描かれていて、単なる伝奇を超えた作品に仕上がっている。
読者の想像に委ねられたラストもかなりいい感じ(背筋ぞっとした)。

大人にもおすすめの一作です。
続編も読んでみるつもり。



アニメ化もされているようです。
↓は白汕子。

haku.gif











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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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