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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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一生の宝ものだ。



膨大な書物の海の中から、お目当てを探し出すのは大変。
だから、図書館にはレファレンス・カウンターがあります。
生まじめでカタブツの図書館員がお手伝いする、極上の探書ミステリー。

★収録作品★ 

 図書館ではお静かに 
 赤い富士山 
 図書館滅ぶべし 
 ハヤカワの本 
 最後の仕事

***

昔ビデオ店でバイトしていたとき、
タイトルも出演者もわからず、あるワンシーンだとか劇中で使われていた曲だとか
一つの台詞だとかのみを記憶していて
「何ていう映画かわかりますか」
と訊いてくるお客さんがいたけど、
それを自分やバイト仲間の知識を総動員して探し当てる作業が
謎解きみたいでかなり楽しかったのを憶えています。
見事それが的中し、大喜びしながらDVDを買って帰っていくお客さんの姿を見送りながら
よかったなあとすごく嬉しく思ったことも。

だから本作の主人公にはかなり共感してしまった。
〝ハヤカワの本〟はすぐにオチが読めてしまったし〝赤い富士山〟は少し無理があるけど、
〝図書館ではお静かに〟〝図書館滅ぶべし〟の謎解きはすごく面白くて非常に楽しく読めた。
この作家さんの著作はうんちくがためになるから好きだ。

ただ、主人公の属する組織の上の連中のいざこざ&知り合った異性とのほのかなラブを
毎回盛り込むのはいい加減食傷気味なので次回作には入れないでほしい。

でもおすすめです。
本好きな人には特に。



蛇足:
ビデオ店の映画探しで一番びっくりしたのは、
外人さんがしきりに「Spirited Away」と連発してきて
そんなタイトルの映画ないしどうしようと思いつつヘタクソな英語使って少しずつヒントを
聞き出していったら、どうやらアニメらしいということがわかり、しかもジブリらしいとわかり、
この映画が外国では〝Spirited Away〟というタイトルだと知ったときだな。
〝Princess Mononoke〟だったら一発でわかったのに。。。ちくしょー。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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