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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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想像は人を喰らう。



雨のせいで、彼らは過ちを犯す。
雨のせいで、彼女は殺意を抱く…。
人は、やむにやまれぬ犯罪に対し、どこまで償いを負わねばならないのだろう。
暗転する事件の果て、2組の子供達がたどり着いた、慟哭と贖罪の真実とは?

***

面白かった。でもあまり心には残らなかった。
道尾作品のパターンがそろそろ読めてしまえるようになったというか。。。
特に氏は文章や物語運びが丁寧なので、余計にそのパターンが
わかりやすいというか。。。

とりあえず本作で突っ込みたいのは、
「車使ったらNシステムでバレるんじゃ?」
ということと
「テーマが水の神だからって作中で水水言い過ぎ」
ということと
「〝――〟&〝×××、×××、×××――(同じ言葉の反復)〟という表現が多すぎて陳腐に感じる」
ということ。
そしてとりあえず道尾氏に突っ込みたいのは、
「もういい加減少女性虐待ネタはやめてください。。。」
ということ。

この人にだけは一度読んで面白くてあとはポイ、みたいな
読み捨て作家になってほしくないので
今後はもうちょっと深みのあるものを書いてほしい。
本作なんて貴志祐介氏の〝青の炎〟をちょっといじっただけって感じだし
ラストに「まだ全部が解決したわけじゃないんだぜ」的なものを臭わせてるのはいいけど
ちょっときれいにまとまりすぎな気もした。

ヒロインもいくら中学生とはいえちょっと判断力が幼すぎ。
相手の脅しにあそこまでやすやす屈服するのはどうかと思う。

ていうかほんと、これまでの道尾作品にあった(ないのもあるけど)
いい意味での突拍子のなさ・グロさが鳴りを潜めてしまっていて残念だった。

それに須佐楓(すさ かえで)はともかく須佐蓮(すさ れん)はゴロ悪すぎて
内容のためにつけましたっていうのがありありだし。

神話と絡めた内容は結構よかったけど。
ところで〝藤姫〟伝説にはセットで〝手賀沼にもぐった牛〟伝説もあるのですが
主人公兄弟の母親の手術方法もそこと絡めてあるんだろうか。
たぶんそうなんだろうな。

道尾氏にはまた初期の真備シリーズみたいなガッツリしたものを書いてほしいな。

ところで手賀沼は割りと地元なので今度ぶらりと行ってみようかな(汚いけど。。。)。
。。。ていうか龍神が怒ったのはあのハンパじゃない汚さのせいじゃ。。。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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