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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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本にまつわる謎の話。



鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。
だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、
戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。
変わらないことも一つある――それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。
まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、
人の秘密、そして想いがこもっている。
青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき――。

★収録作品★

 プロローグ 坂口三千代『クラクラ日記』(文藝春秋)
 アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』(ハヤカワ文庫NV)
 福田定一『名言随筆 サラリーマン』(六月社)
 足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)
 エピローグ 坂口三千代『クラクラ日記』(文藝春秋)・Ⅱ

***

ビブリアシリーズ第二弾(第一弾のレビューはこちら)
売れに売れている本作、確かにそれも頷けるほど面白い。
特に本好きの知識欲を魅力的な蘊蓄でこれでもかと満たしてくれる。
ストーリーにのめり込むうちに作中に出てくる古書を読みたくなってくるような、
「こんな本があるんですよ」と紹介でもしてもらってるような感じがあって
ひと粒で二度おいしい設定になっている。

本作は大輔の元カノが出てきたり栞子さんのちょっとした過去が明かされたりと
大きな展開もあって楽しい。

それにしてもページ最後の参考文献。。。
プロの作家さん皆に言えることだけど、ほんとよく勉強してるよなあ。。。
見習わないと。
やはり傑作を書くためには相応の下準備が必要ということですね。

非常におすすめです。
大輔と栞子さんの仲も微妙に進展してほほえましい。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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