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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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いらっしゃいませ。



亭主関白の真逆を体現する男・兜。愛する息子も恐妻も知らない、
彼の本当の職業は…殺し屋!?(「BEE」)。
故郷の自然と思い出を守りたい。そんな主人公・夏美の前に現れた、不思議な男。
彼の正体は…?(「二百十日の風」)。
大人気、佐方検事シリーズ最新作。相次ぐ郵便事故に目を留めた佐方は、
ありえない秘策で事件を解決する!?(「心を掬う」)。
今回の名探偵は…著者人気シリーズ「アゲハ」から飛び出した、
ハラマキ捜査官の愛娘・菜月(8歳)(「18番テーブルの幽霊」)。
大人気作家オール書き下ろし、“人の死なない”ミステリー。
心にしみる、とっておきのアンソロジー。

★収録作品★

 Bee/伊坂幸太郎
 二百十日の風/中山七里
 心を掬う/柚月裕子
 18番テーブルの幽霊/吉川英梨

***

◆Bee◆

伊坂氏独特の癖のある文章がいい感じにくだけていて、
読みやすかった。
ハチを退治するくだりが面白い。
でも。。。これミステリか?
展開もオチもあまりに凡庸でミステリとしての面白さは
正直感じられなくて残念。

◆二百十日の嵐◆

抜群の文章力と独特のセンスを持つ作家さんなので
最後まで安定して楽しく読むことが出来た。
内容もファンタジーが絶妙に絡みつつしっかりミステリしているし。
ラストシーンには背筋に鳥肌が立った。
おすすめ。

◆心を掬う◆

謎を提示する導入部分が何だか不自然で、
しかもその謎の内容も「手紙が相手に届かない」という
正直興味を惹かれないものなので、あまり面白くなかった。
タイトルも内容にぴったりといえばぴったりだけど
あまりにド直球すぎてクサいような気がした。
あまり楽しめなかったな。
そういえば著者のデビュー作〝臨床真理〟も
楽しめなかったんだった、と思い出してみたり。

◆18番テーブルの幽霊◆

〝しあわせなミステリー〟と冠するに一番ふさわしい内容だった。
ミステリとしての構成もしっかりしているし、
読後感もほのぼのしていていい。
ただ、話の終わりの著者コメントが。。。「疾走感がある」って
自分で自分の作品を評するのはどうかな、と
どうでもいいことを思ってしまった。が、どうしても気になった。
でもまあいい話でした。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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