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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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わたくしのすべてのさひはひをかけてねがふ。



鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。
すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。
人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。
美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。
彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは?
絆はとても近いところにもあるのかもしれない――。
これは“古書と絆”の物語。

プロローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)・Ⅰ
第一話 ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』(集英社文庫)
第二話 『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』
第三話 宮沢賢治 『春と修羅』(関根書店)
エピローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)・Ⅱ

***

今まで出てきたキャラクターたちが勢ぞろいしていて楽しめた一冊。
栞子さんの秘密についてもちょっとだけ触れられています。
五浦くんとの仲も微妙に進展して微笑ましくなってしまう。
そして周到な取材に裏付けされた著者の古本の知識が相変わらずすごい。
昔に出版された本を読みたい気にさせてくれるという点で
著者は出版業界にとてもいい意味で貢献していると思う。

どの話もとても面白いミステリなのだけど、
今回一番驚かされたのは何と言ってもエピローグ。
「え?!」と思わず声が出た。
本シリーズはかなりの人気シリーズなので
話が核心に触れるのはまだまだ先なんだろうけど、
早く続きを読みたいという気にさせてくれる時点で
「著者め、うまいな。。。」と思わずほくそ笑んでしまった。

おすすめです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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