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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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二人で一緒にこの道を歩こう。



大阪から横浜へ越してきた小学生の大貴は、マンションで同い年の真吾と出会う。
性格は全く違う2人だったが惹かれあい、親友に。
やがて高校生になった2人は、雑誌の読者モデルをきっかけに芸能活動をスタート。
同居も始めるが、真吾だけがスターダムを駆け上がっていくことで
2人の仲は決裂してしまうが…。
ステージという世界の魔法、幻想に魅入られた幼なじみの2人の青年の
愛と孤独を鮮やかに描いた、切ない青春小説。

***

ジャニーズのグループ「NEWS」の加藤シゲアキ氏のデビュー作。

彼の小説を読むのはこれが二作目で、最初は友人から
氏の著作「閃光スクランブル」を貸され、ジャニーズにまったく興味のない
私は「えー、ジャニーズかー。。。」と思いつつ読んで見事にハマった次第。
専業作家じゃない小説家の中では一番好きな作家さんです。

本作からもやはり加藤氏の繊細で優しい性格が読み取れ、
文章は少し書き込みが足りない気はするものの、
表現力と感性には非凡なものを感じた。
各章に飲み物のタイトルを付け、時間軸が交差して描かれるという構成力も
抜きん出ている。
真剣に読書することと小説家になることを本格的に決めてから数年で
ここまでのものを書けるのは、ひとえに氏の才能の故だと思う。

中盤以降の展開はあまり好きじゃないけれど(「せめて本出すか映画に出るか
どっちかにしろよ」と正直思った。話の流れ的に仕方ないとは思うものの)、
ラストの「幸せな悲しさ」を表現したシーンには、そう来たか、と心を揺さぶられた。
りばちゃんはごっちのお姉ちゃんと同じ表現が出来たのだろうな、と。
 
あとがきで加藤氏は「ジャニーズにもこんな面白い奴がいるんだ、と
思ってもらえれば」ということを書いているけれど、私は実際そう思った。
今更だけど、「アイドルだってひとりの人間なんだ」ということを
感じさせてもらった。

兼業作家では、又吉直樹氏より好きです。
彼の感性がとても好きで、既刊をすべて買い揃えたので、次の作品を読むのが
今から楽しみ。

あと蛇足ですが編集さんと校正さん、「延々と」が「永遠と」になってたけど
直してあげてくれよ。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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