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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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自分の手で、しっかりと。



高齢者の家を狙った空き巣が頻発。
犯行のあった時間帯、目の下に大きな傷のある男が目撃されていたことを知った刑事・啓子は、
かつて自分が手錠をかけた男を思い出すが…。
表題作を含む全4話を収録した短編集。

★収録作品★

 迷い箱
 899
 傍聞き(かたえぎき)
 迷走

***

某アンソロジーで読んだ表題作〝傍聞き〟が非常に面白かったので
手にとってみたのですが。。。
残りの三作は正直及第点のレベルを超えるものではなかった気がする。

〝迷い箱〟なんてオチも微妙ならそもそもミステリですらないし。
〝899〟も、かつて子供を亡くした経験を持つ人間ならあんなこと絶対しないと思うし。
〝迷走〟に至っては「はいはい、室伏さん男らしい男らしい」としか思わなかったし(だいたい
あんなゴミを助けるためにフラフラ走り回ってる間にほかの急患があったら
どうする気だったんだろう? むしろそっちを優先して助けてほしいぐらいなのに
ああやってぶらぶらしていたらそっちを処置する時間がどんどん遅れるのでは?
だし、あんな方法で患者を見つけ出すぐらいなら、とっとと警察に連絡して
GPSで居場所を掴む
、もしくは患者の勤め先か家に電話して目ぼしい場所をあたってもらう
そのほうがずっと効率がいいはず。室伏のあのやり方は要領悪すぎとしか思えなかった)。

暇つぶしに読むには丁度いいのでは、それが個人的感想です。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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