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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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生きていれば、いつか会える。



毅志は、横浜の馬車道近くで、母親と共に
喫茶店「ペガサス」を営んでいる。
ある日、空室だった「ペガサス」の2階に、皆藤と山南という
ふたりの男が探偵事務所を開いた。
スマートで快活な彼らに憧れを抱いた毅志は、
探偵仕事を手伝わせてもらうことに。
しかし、付き合いを重ねるうちに、毅志は皆藤と山南に対して
ある疑問を抱きはじめる…。

***

貫井さんパワーなくなったなー、というのが第一の感想。
気さくで魅力的だけどどこか怪しいふたりの探偵、彼らの
本当の狙いは。。。というのがわかったときも
ありがちな展開に「ふーん」としか思わなかったし、
クライマックスも盛り上がりに欠ける。
そもそもふたりの探偵が守ろうとしているものの魅力が
描写の少なさもあってあまり伝わってこないので
(まあ彼らふたりが自分たちにとって大切なものを
全力で守ろうとする人間なんだ、っていうのは
ちゃんとわかるけれど)
「あー彼らはこれを守ろうとしてるんだ。。。」
と感銘を受けることも感動を覚えることもあまりなかった。
「慟哭」「乱反射」のときみたいな、
読み始めた瞬間から読者を惹きつけて離さないリーダビリティは
どこに行ってしまったんだろう、と残念に思う気持ちだけが
強く残った。
「ドミノ倒し」ほどはひどくなかったのが救いといえば救い。
一応小説の体は成していたと思うので。まあそれだけだけど。
次回作に期待します。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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