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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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「だけどそれは……BOOOOOOOOOO!」
 


十四年前、ある地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。
逮捕後、その美貌と語り口から、男には熱狂的な信奉者も生まれたが、
やがて死刑が執行される。
彼の「死」は始まりにすぎなかった。
そしていま、第二の事件が起きる――。
第59回江戸川乱歩賞受賞作。

***
 
最近の乱歩賞受賞作の中では面白いほうだと思うけど、
半分も読まないうちに犯人がわかってしまった。
別の人間を犯人に見せかけようとするミスリードもあからさまで
少っしも引っかからず読み進め、犯人がわかった瞬間も
「ああ。。。やっぱりな。。。」と予定調和。
そして選評でも書かれていたけれど、猟奇殺人犯・ブージャムに
魅力がなさすぎる。
もっと彼のカリスマ性を徹底的に描写してくれれば
彼の存在が社会現象になったり「襲名犯」が現れるのも頷けるんだけど。
そして主人公・仁がつまらないことでうじうじうじうじ、
大の男が鬱陶しいことこの上ない。読んでいて苛々する。
主人公の癖に全然動かないし。
でも登場人物間に流れる「想い」は温かなものも悪意あるものも
丁寧に描写されていてよかった。
ラストの「手紙」とか、仁の信に対する想いとか、じんときた。
惜しむらくはその描写に著者の「ここが読みどころだ!」という気合が
透けて見えてしまうところ。
でもそれら欠点は作を重ねるごとに改善されていくと思うし、
文章は達者とは言えないまでもところどころにきらりと光る一文を
見付けることも多かったので、今後が楽しみな作家さんではある。
次回作にも期待します。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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