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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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私の心にも、人知れず菩提樹が立っている。



若き日の火村、そして若さゆえの犯罪――
シューベルトの調べにのり高校生・アリスの悲恋が明かされる表題作、
学生時代の火村英生の名推理が光る「探偵、青の時代」、
若いお笑い芸人たちの野心の悲劇「雛人形を笑え」など、
青春の明と暗を描く。

★収録作品★

 アポロンのナイフ
 雛人形を笑え
 探偵、青の時代
 菩提樹荘の殺人

***
 
新年初、そして久々のブックレビュー。
四つの物語が収録されていますが、個人的に面白いなと思えたのは
一話目〝アポロンのナイフ〟のみ。
それにしてもそこまで衝撃を受けるトリックでもなく。
ただちょっと社会派の様相を呈していて色々と考えさせられたのと
ラスト一行が秀逸だったので推し。

〝雛人形を笑え〟は、著者の有栖川氏が参加しているアンソロジー
〝0番目の事件簿〟で同じトリックを使ってるひとがいたので
目新しさはなし。

〝探偵、青の時代〟はお馴染み火村の大学時代の話。
火村の最大の謎である「ひとを殺してみたいと思ったことがある」
というひと言の片鱗でも覗けるかと期待していたのですが
そのことについてはまったく触れておらず肩透かし。
御手洗潔の犬好きに対抗する火村英生の猫好きのエピソードは
人間味が感じられて微笑ましいかったけれど。

表題作〝菩提樹荘の殺人〟に至っては何の感銘も感じなかった。
物語自体も面白いと思えないしトリックも微妙だし。

あとがきによると火村が殺人をしたいと思ったという過去については
著者自身もまだ思いついてないらしいので、
そこに触れる物語を読めるのはもっとずっと先になりそうです。
まあそれまでは単純に作家アリスシリーズを楽しむとするか。

ミステリ初心者にはまあまあおすすめの作品です。
って言っても火村准教授をまったく知らないと
入り込みづらいと思いますが。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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