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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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「じゃあな。また間違えようね」



連続乳児誘拐事件に震撼する岡山市内で、コインランドリー管理の仕事をしながら、
無為な日々を消化する北原結平・19歳。
自らが犯した過去の“罪”に囚われ続け、後悔に塗れていた。
だが、深夜のコンビニで出会ったセーラー服の少女・蒼以によって、孤独な日常が一変する。
正体不明のシリアルキラー“ウサガワ”の出現。
過去の出来事のフラッシュバック。
暴走する感情。
溢れ出す抑圧。
一連の事件の奥に潜む更なる闇。結平も蒼以もあなたも、もう後戻りはできない!!
第34回メフィスト賞受賞! 子供たちのダークサイドを抉る青春ノワールの進化型デビュー。

***

作中に出てくる岡山弁が広島弁と兵庫弁混ぜたような感じだなーとか思ってたら
ちょうどその間の県だったのか。。。そりゃ似てるはずだわ←究極地理音痴
中間といえばメフィスト賞受賞作である本作、
同じくメフィスト出身作家の佐藤友哉氏と舞城王太郎氏を足して2で割ったような作風だった。
インモラル&バイオレンス。この二大要素さえ入ってれば受賞できるんじゃ? と
思えるほど(もちろんそうじゃない受賞作もあるけど、結構その手の話である確率が高い)。

ていうかいくらフィクションだからって主人公のこの行動じゃ普通絶対に捕まるだろ。
そのへん最低限のリアリティはほしかった。
(舞城氏の作品も結構そういうところはあるけど、あの人は彼独特の世界観で
「まあ何でもありだろ」みたく読み手を納得させちゃうからなー)
主人公がヒロインのせいで狂っていったのかそれとももともとおかしかったのか
そのへんの描写も曖昧だし。
真相があまりに突飛すぎて違う意味で「え!? そうだったの!?」と驚いたし。
文章に〝――〟が頻発するのもちょっと鬱陶しかった。

でも文章表現の端々にはっとするものは感じられる作家さんなので(って何で選評口調?)
今後を楽しみにしておきます。

関係ないけど著者近影、smart系のモデルっぽいなーこの人。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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