あぁ……。
穴、穴、穴。
なぜか穴に入る魅力に目覚めた僕は、ホースや同僚の口を手始めに、
どんな穴でも入りたくなるようになった。その欲望の果てにあるものは――?
奇妙な味わいが癖になる日本ホラー小説大賞短編賞受賞作!
★収録作品★
穴らしきものに入る
金骨
よだれが出そうなほどいい日陰
エムエーエスケー
赤子が一本
***
素っ頓狂なホラー短編集。
どれもが異様な世界観なのに、そこに息づく登場人物たちはそのことにさして疑問も持たず
活動しているものだから、読むうちにこちらもその独特な価値観の中に引き込まれてしまう。
それがなかなかに楽しい。味のある物語を書く個性的な作家さんだと思う。
表題作以外には、〝よだれが出そうなほどいい日陰〟〝エムケーエスケー〟が
純文学の味わいすら感じさせる意外と深みのあるいい物語だった。
「日陰に恋をする」なんて奇抜で斬新なアイデアだと思うし、
脱いでも脱いでもマスクを被ったまま、という奇病にかかった男が
ラストではマスクを被っていない自分に違和感を感じるところなど、
大衆に染まりやすく型にハマりやすい日本人の性質を風刺していて楽しかった。
「○曜日」。
「よく晴れた○曜日」。
から始まってばっかりの文章は、狙ってやってるにしても単調すぎて少しは変えてくれよと
思ったけど。
あと、歌の歌詞みたいに同じ表現を反復するのも、話ごとに繰り返されると
「もういいよ。しつこいよ」と思ってしまう。
次回作でもやったとしたらいよいよ鬱陶しいので著者は自粛すべきだと思う。
なかなかおすすめです。
穴、穴、穴。
なぜか穴に入る魅力に目覚めた僕は、ホースや同僚の口を手始めに、
どんな穴でも入りたくなるようになった。その欲望の果てにあるものは――?
奇妙な味わいが癖になる日本ホラー小説大賞短編賞受賞作!
★収録作品★
穴らしきものに入る
金骨
よだれが出そうなほどいい日陰
エムエーエスケー
赤子が一本
***
素っ頓狂なホラー短編集。
どれもが異様な世界観なのに、そこに息づく登場人物たちはそのことにさして疑問も持たず
活動しているものだから、読むうちにこちらもその独特な価値観の中に引き込まれてしまう。
それがなかなかに楽しい。味のある物語を書く個性的な作家さんだと思う。
表題作以外には、〝よだれが出そうなほどいい日陰〟〝エムケーエスケー〟が
純文学の味わいすら感じさせる意外と深みのあるいい物語だった。
「日陰に恋をする」なんて奇抜で斬新なアイデアだと思うし、
脱いでも脱いでもマスクを被ったまま、という奇病にかかった男が
ラストではマスクを被っていない自分に違和感を感じるところなど、
大衆に染まりやすく型にハマりやすい日本人の性質を風刺していて楽しかった。
「○曜日」。
「よく晴れた○曜日」。
から始まってばっかりの文章は、狙ってやってるにしても単調すぎて少しは変えてくれよと
思ったけど。
あと、歌の歌詞みたいに同じ表現を反復するのも、話ごとに繰り返されると
「もういいよ。しつこいよ」と思ってしまう。
次回作でもやったとしたらいよいよ鬱陶しいので著者は自粛すべきだと思う。
なかなかおすすめです。
PR
この記事へのコメント
プロフィール
HN:
kovo
性別:
女性
自己紹介:
80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
カレンダー
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
アーカイブ
フリーエリア
最新コメント
[11/21 LaraGonzalez]
[02/24 kovo]
[02/24 稀乃]
[01/10 kovo]
[01/10 ゆうこ]
最新トラックバック
最新記事
(02/13)
(01/15)
(01/07)
(12/26)
(12/17)
ブログ内検索
最古記事
(09/14)
(09/14)
(09/15)
(09/25)
(09/29)