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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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「そうですよ」
「そうですか」




大学の探偵助手学部に通う君橋と月々の気分はどん底だった。
名門ゼミ入り審査に落ち、悪ふざけで希望を出した知名度ゼロの猫柳ゼミ行きが決まったから。
そう、指導教官は功績不明かつ頼りなさげな女探偵・猫柳十一弦。
彼女の下では立派な探偵助手になれないのか(涙)?
だが名門ゼミとの合同研修が決まり、人生大逆転をめざし孤島の館へ。
その合宿中、奇怪な殺人事件が発生する。
“波乱万丈”大学生活、青春“北山猛邦”ミステリ。

***

北山氏のミステリとしてはおとなしめ。
今回は、いかに驚愕のトリックをしかけるか、ということよりも、
〝名探偵とは何か〟を証明したくて北山氏は本作を書いたのではと思う。
本作を読むと確かに、
「あー確かにこれこそが本当の名探偵だわ」
と思える。そして本作の妙なタイトルにも頷ける。

見立て殺人がわらべ歌などではなくアレだったことも、
さすが理系の北山氏、とは思ったけど感銘を受けるほどではなく、むしろこじつけに感じた。
ラストのほのかな恋愛エピソードも蛇足に感じたし。
何よりキャラがキャラを「危ない!」と突き飛ばすシーンが多くて
そのワンパターンさにちょっと眠くなった。

北山作品は全部読んでるけど、本作が一番楽しめなかった。
残念。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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