忍者ブログ
読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
[457]  [449]  [450]  [448]  [447]  [440]  [439]  [444]  [446]  [437]  [438
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

会えてよかった。



私って、死んじゃったんですか?――新米の坊さん・海生の目の前に突然現れた、
死んだはずの女子大生。
誰にも見えない彼女と海生は同居することになるが!?
『野ブタ。をプロデュース』から4年!! 待望の文藝賞受賞第一作。

***

〝野ブタ〟のときは著者も二十歳かそこらだったし内容も内容だから
あえてポップさを狙ってあんな風に書いているのかと思ったけど。。。
4年経って二十代も半ばになった彼の著作をこうして読むと、
「ああ、天然なんだなあ。。。と思わずにはいられない。
とにかく文章が幼い。拙いんじゃなく、幼い。たとえるなら童話に近い。
かわいらしさすら感じてしまう(悪い意味じゃなく)。

そもそも今どき幽霊になった女の子とそれに恋する男の子、なんて
よっぽど中身が面白くないと誰も食いつかないでしょう(主人公の男の子が
お坊さん、という設定はちょっと個性的だったけど)。
中高生は読んでいてほんのり感動できるかもしれないけど、
二十代後半の私には食傷気味な物語だった(著者とはそんなに年齢
変わらないのになあ。。。)。

ただ、〝檀家にピンポンダッシュする坊主〟〝「照らすねぇ、君は」〟等のギャグには
かなり爆笑させられたので、今はシリアス主体のものより
デビュー作みたいなコメディタッチのものを書いてほしい。
シリアスなものを書くには彼はまだ若すぎるような気がするし、
笑いのセンスは加齢と共に消えていくものだから今のうちに活かしたほうがいい気がする。

次の作品に期待します。
PR
この記事へのコメント
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

secret(※チェックを入れると管理者へのみの表示となります。)
この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
プロフィール
HN:
kovo
性別:
女性
自己紹介:
80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
アーカイブ
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
バーコード
ブログ内検索
Copyright © 【イタクカシカムイ -言霊- 】 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Material by ラッチェ Template by Kaie
忍者ブログ [PR]