こいつらを殺すために生まれたのだから、こいつらを殺すしか方法を知らない。
白のスーツを身にまとう眉目秀麗な荒城咲之助、
学ラン姿に近未来的な義手を持つ真野原玄志郎。
二人の名探偵と、わたし殿島直紀が挑む雲上都市の謎。
楽園の地下に潜む、座吾朗とは何者なのか?そして連続殺人に隠された真実とは?
気障で美形の探偵&わらしべ義手探偵。二人の名探偵が織りなす抜群の物語性と、
ラストに明かされる驚愕のトリック。
第17回鮎川哲也賞受賞作。
***
なんてこった。。。
数年前からプロットをたてていた自作長編と本作、トリックが一部かぶってしまった。。。
でもどうしても書きたいのでこれはこれ、それはそれでいくけど。。。(TT)
と、私事は置いといて、
著者が自らの作品をして「変な物語」と連呼するほど変な物語だとは思わなかった。
むしろ典型的・模範的本格ミステリに思えたけど(メフィスト系の読みすぎだろか?)。
探偵とワトソン役の性格がかなり島田荘司氏の御手洗シリーズとかぶってたけど、
本作には本作なりの個性もちゃんと出ていたし、文章がしっかりしているので(ところどころに
くすりと笑えるポイントもあるし)最後まで楽しく読めた。
時代設定が昭和初期だということをミステリ的欠点の逃げ道にしている感もあったけど
(本作中の謎は時代が今なら一発でバレる。というか昭和初期でもわからんもんかなあ? と
ちょっと首をひねってしまった)、そして
著者が続編を書く気満々なのがあからさまにうかがえるのが(悪い意味じゃなく)笑えたけど、
まあまあの佳作なのではないかと思う。
ただ真犯人については、もうちょっと伏線がほしかったかな。
でなきゃあんなのわかるわけないし、正体がわかったところでインパクトに欠けるし。
初期の御手洗シリーズ的雰囲気があるので、今の同シリーズに不満を感じている人には
おすすめ。
島田荘司氏もまたこういう空気感の御手洗&石岡を書いてくれないものかなあ。。。
白のスーツを身にまとう眉目秀麗な荒城咲之助、
学ラン姿に近未来的な義手を持つ真野原玄志郎。
二人の名探偵と、わたし殿島直紀が挑む雲上都市の謎。
楽園の地下に潜む、座吾朗とは何者なのか?そして連続殺人に隠された真実とは?
気障で美形の探偵&わらしべ義手探偵。二人の名探偵が織りなす抜群の物語性と、
ラストに明かされる驚愕のトリック。
第17回鮎川哲也賞受賞作。
***
なんてこった。。。
数年前からプロットをたてていた自作長編と本作、トリックが一部かぶってしまった。。。
でもどうしても書きたいのでこれはこれ、それはそれでいくけど。。。(TT)
と、私事は置いといて、
著者が自らの作品をして「変な物語」と連呼するほど変な物語だとは思わなかった。
むしろ典型的・模範的本格ミステリに思えたけど(メフィスト系の読みすぎだろか?)。
探偵とワトソン役の性格がかなり島田荘司氏の御手洗シリーズとかぶってたけど、
本作には本作なりの個性もちゃんと出ていたし、文章がしっかりしているので(ところどころに
くすりと笑えるポイントもあるし)最後まで楽しく読めた。
時代設定が昭和初期だということをミステリ的欠点の逃げ道にしている感もあったけど
(本作中の謎は時代が今なら一発でバレる。というか昭和初期でもわからんもんかなあ? と
ちょっと首をひねってしまった)、そして
著者が続編を書く気満々なのがあからさまにうかがえるのが(悪い意味じゃなく)笑えたけど、
まあまあの佳作なのではないかと思う。
ただ真犯人については、もうちょっと伏線がほしかったかな。
でなきゃあんなのわかるわけないし、正体がわかったところでインパクトに欠けるし。
初期の御手洗シリーズ的雰囲気があるので、今の同シリーズに不満を感じている人には
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島田荘司氏もまたこういう空気感の御手洗&石岡を書いてくれないものかなあ。。。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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