「とにかくこの小説を世に出すべきだと思いました」
伊坂幸太郎激賞、圧倒的デビュー作。
動物のレプリカをつくる工場に勤める往本は、残業中の深夜、
動くシロクマを目撃する。だが野生のシロクマは、とうに絶滅したはずだった――。
不条理とペーソスの息づく小説世界、卓越したユーモアと圧倒的筆力。
選考委員の伊坂幸太郎、貴志祐介、道尾秀介から絶賛を浴びた、
第二回新潮ミステリー大賞受賞作にして超問題作。
***
何ページあろうと一晩で読み切ってしまうような
圧倒的なエンタメミステリが読みたい。
その希望はもろくも打ち砕かれました。
文学性は確かにある作品だけど、はっきり言って面白くない。
先が読めないというのも、ただ荒唐無稽だからというだけだし。
何よりこれはミステリじゃない。
新潮「ミステリ」大賞でこれはないんじゃないかと。
何にも増して思ったのが、本作は
映画「スカイ・クロラ」「月に囚われた男」にテーマが酷似しているということ。
目新しくも何ともない。
読後既視感以外何の感情も湧かなかった。
「自我」という言葉がやたらと作中に出てきたあたりから、
本作のタイトルとも相まってオチは読めたし。
出版不況の今だからこそ万人に受け入れられるエンタメを
輩出するべきなのに、こんな中途半端な文学作品を世に出して
選考委員は何がしたかったんだろう?
おすすめしません。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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