男子による女子ランキングなど、ヒエラルキーが形成された中学の教室で、
ひとり孤高を保つ少女がいた。
少女は容赦ない方法で、担任教師の行いを告発し、学校から追放する。
それは、ある長い闘いの序章だった――。
緻密な心理描写、胸を抉る衝撃の真実、祈りにも似た希望が立ち上るラスト。
圧倒的な熱量を孕んだ傑作長編!
***
中高生の心理を的確に、細密に書ける作家さんだと思う。
特に女性は読んでいて共感出来る部分も多いんじゃないかな。
読み始めたときは苦手な二人称だったのでちょっとうわっと思ったけど、
すぐに慣れて物語の中に没入することが出来た。
真相は中盤にいかないうちに誰でも気付けてしまうと思うけど、
終わり方はとても好き。
文章もこなれているので非常に読みやすいです。
私が中高生だったころはここまで露骨なスクールカーストはなかったけど、
自分はカーストの下位にいると思う子供がいたら、いや、自分は上位だと
思う子供にも、本作は読んでみてほしい。
大人になればカーストの枠なんて飛び越えて全然違う価値観になっていると
わかることが出来ると思うから。
もちろん大人にもおすすめです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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