ボランティア仲間の輪に入れない、子育て中の奈津子。
たとえば、いますぐわたしに子どもができれば―。助産院の事務をしながら、
不妊と夫の不実に悩む紗英。
二人の異常なまでの密着が、運命を歪に変えてゆく。
そして、紗英の夫が殺されて見つかった。
女2人の、異常なまでの密着、歪な運命。
気鋭の新人が放つ心理サスペンス!
***
最近これとオチもテーマも丸かぶりな作品を読んだので
よくある話なんだなあと。
「わたしを離さないで」と酷似した話も今まで何度も読んできたしな。
女性に関する(物理的に)生々しい描写が多いので胸が悪くなった。
そして著者のテーマにしたいところはわかるけど、そこが
描ききれていない印象を受けた。
だいたい、殺された人間の死因って、解剖すればすぐにわかって
それは遺族に知らされるものなんじゃないのか?
紗英が最後までそれに気付かなかったのは不自然。
不自然と言えば奈津子が紗英の悩みを知るタイミングも。不自然というか
ご都合主義。
芦沢作品はうまくて面白いんだけど、いつもあと一歩何かが足りないんだよなあ。
でも割と好きなのでこれからも読むと思いますが。
まあまあおすすめかな。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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