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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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私たちは、絶対にまた、私たちみたいな人に出会える。



「青葉おひさまの家」で暮らす子どもたち。
夏祭り、運動会、クリスマス。そして迎える、大切な人との別れ。
さよならの日に向けて、4人の小学生が計画した「作戦」とは……?
著者渾身の最新長編小説。 直木賞受賞後第一作!

***

良作だと思います。
思うんだけど。。。

朝井リョウ氏の作品でここまで読み進めるのが遅くなったのは
本作が初めてかも知れない。
彼ならではの感性、ものの見方が、本作では発揮されておらず、
テーマもありふれたものだったし、そのありふれたテーマを
彼らならではの筆力・センスで色付けしてあるわけでもなく。

偏見かも知れないけれど、直木賞を受賞した作家さんというのは
その後出す新作が著者本人のカラーを薄めたものになっている率が
高い気がする。
私の敬愛する某作家さんも直木賞受賞後第一作が
これまでの個性が掻き消えたものだったし。

児童養護施設をテーマに書かれた物語なら、
七河迦南氏の〝七つの海を照らす星〟から始まる
一連のシリーズのほうが良作だった気が。

朝井リョウ氏の著作は全部読んでいるけれど、
本作はそこまで響かなかったというのが本当のところ。
小中学生の夏休みの推薦図書、みたいな
毒にも薬にもならない印象を正直受けてしまった。

繰り返すけど、決して駄作ではないんだけどね。
もっと朝井氏ならではの、剥き出しのひりついた物語を読みたかった。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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