極上の出会いが約束された比類なき究極のアンソロジー。
2015年短編ミステリーの最高峰をあなたに!
日本推理作家協会が厳選した間違いなしの12作。
★収録作品★
おばあちゃんといっしょ/大石直紀
ババ抜き/永嶋恵美
リケジョの婚活/秋吉理香子
絵の中の男/芦沢央
監獄舎の殺人/伊吹亜門
分かれ道/大沢在昌
サイレン/小林由香
十五秒/榊林銘
凄腕/永瀬隼介
グラスタンク/日野草
二番札/南大沢健
静かな炎天/若竹七海
***
◆おばあちゃんといっしょ◆
オチが読めちゃった。
そして日本推理作家協会賞を捕るほど面白いとも思えなかった。
◆ババ抜き◆
偏見かも知れないけど、年輩の女性作家の著作なせいか
文章が全体的におばんくさかった。
◆リケジョの婚活◆
ミステリとは言えないけど、テレビでたまに見る
婚活番組そのままで変な臨場感があってそこは面白かった。
ただでは転ばない女性、好きです。
◆絵の中の男◆
これが日本推理作家協会賞だったら納得いった。
短編でこれだけ深いものを書ける筆力には驚嘆。
読み終えた今でも強く心に残っている。
◆監獄舎の殺人◆
24歳がデビュー作でこんなものを書いちゃうかー、と
衝撃を受けた。
「どうせオチはこうなんでしょ」と思ったことを
作中の人物が会話で次々と否定していき、じゃあどうなるんだ?と
思っていたら予想外のラスト。
先が楽しみな作家さん。
◆分かれ道◆
何これ。こんなもん載せなくていいよ。
オチはありがちもいいとこだしミステリとも言い難いし
説明不足で意味不明なところが多々あるし。
大沢在昌、昔は好きな作家さんだったのになあ。短編は苦手なのか?
◆サイレン◆
この著者、色の表現が下手。オレンジオレンジ言いすぎて
もっとほかに表現はないのかと。
オチはベタな二時間ドラマみたい。設定はありがち。
面白くありませんでした。
◆十五秒◆
文章が幼くて読むのがつらかった。
本当は筆力があるのにわざと軽いタッチにしてるって感じでもないし、
若書きなんでしょう。
瑕疵も多すぎてツッコミどころ満載。
オチもあっという間に読めるし。
これがデビュー出来ちゃうなんて、日本の文壇大丈夫か。
◆凄腕◆
主人公とコンビを組む年輩デカが凄腕、という話なのだけど、
すげえことするおっさんだなと思いはしたものの凄腕と呼べるほどでもなく。
ラストで主人公は道を誤りましたね。婚約者、気の毒に。。。
というかこのアンソロジーで一番文章が雑で読んでいて不快だった。
◆グラスタンク◆
これは面白かった。
十代特有の感情を見事に描き出していた。
登場人物たちにもちゃんと個性があるし。
この著者に興味を持ったので今度彼女の著作を読んでみるつもり。
本アンソロジーで「絵の中の男」に次ぐおすすめ。
◆二番札◆
読み始めてすぐまったく内容に興味を惹かれていない自分に気付き、
読み進めるのが苦痛だった。
トリックくっだらないし、オチはチープだし。
「分かれ道」に次ぐおすすめしない作品。
◆静かな炎天◆
さすがにこれは無理だろ、という殺害方法に鼻白んだ。
そして物語の流れがぶつ切りで起承転結がないのもどうも。
それは上記の「二番札」にも言えることなのだけど。
楽しめませんでした。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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