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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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「今度こそ、終わりにするよ」

 

1000年後の日本。
一見のどかに見える学校で、徹底的に管理されている子供たち。
何も知らずに育った彼らに、悪夢が襲いかかる!
いつわりの共同体が隠しているものとは。
3年半ぶり書下ろし長編小説。

***

貴志祐介氏は唯一私がノンストップでその著作を最後まで読みきってしまうほど
大好きな作家さんで、しかも全作何度も何度も読み返しているので
カバーはよろよろ、文章もところどころ暗記してしまっている始末。
なので本作も予約までして買い、あまりの期待に戦慄さえおぼえながら
読み始めたのですが。。。

今や手元にありません。読後、光速でオークションで売り払ってしまったから。

ひと言で言うなら〝ダークにしたハリー・ポッターの劣化コピー〟。
はっきり言ってまったく面白くない。
「貴志さん、貴志さん。。。!」と心の中ですがるような叫びをあげながら(笑)
読み進めても読み進めても一向に面白くならない。
何だか貴志氏が「どうだ、1000年後の世界をここまで描き出せる俺の想像力は
すごいだろ!」と言いたいがためだけに書かれた、そんな印象を正直受けた。
物語の面白さなんて二の次といったような。

やっぱりベテランの作家さんだけあって、物語世界に独特の雰囲気はあったけど。
でも同じ1000年後の日本を書いた話なら、本作と比べたらぶっちゃけ
リアル鬼ごっこのほうがよっぽどおもしr(以下略)。

何年も待たされた新作だっただけに相当にがっくり来ました。
その後刊行された〝硝子のハンマー〟の続編〝狐火の家〟も全然だったし。

三度目の正直を信じて待ちますよ、貴志さん。
頼むから貴志さんあなたが新世界から帰ってきてくれ。。。
 

本作のテーマ曲、ドヴォルザークの〝家路〟。もし読むのならBGMにどうぞ。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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