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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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ぼくは今も目覚めたまま、きみの夢を見ている。



美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた…
平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。
大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に
急速に魅かれていく。
だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。
彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。
魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。

***

ヒロインが不治の病で死ぬという話は最早お約束ですが、
本作はそれでも著者の表現力・リーダビリティが如何なく発揮されていて
お涙頂戴もののクサさも薄くすいすい読める。

ただ、似た設定の話ならよしもとばななさんの「TUGUMI」のほうが
ヒロインのインパクトや魅力は圧倒的に強かった。
それを受け止める恋人も。
主人公が美丘を好きになった理由はわかるのだけど、逆に美丘が何故
主人公に惹かれたのかがいまいちわからず、そこをもう少し書いてほしかったかな。

あと、後半で残された時間を惜しむようにセックスしまくる
主人公ふたりですが、そこにもうちょっと切実さのようなものがほしかった。
著者は「言わなくてもわかるだろ」と思ったのかも知れないけど、
「ヤリ過ぎだろ」と思ってしまったので。
加えて、美丘の病気が進行するたびに泣きながら抱き合う、っていう
ワンパターンな描写もどうかと。
まあこの話が現実でもほかにどうしようもないだろうけど。

本作の一番評価したい点は正直内容より表紙だったりする。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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