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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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まだ何も終わってはいない。



柳川享子は、大学時代の友人・真弓が失踪したことを知る。
フリーライターだった真弓は、山梨で起きた死体損壊遺棄事件に関心を示し、
取材に出かけたまま行方がわからなくなったという。
真弓の行方を探し始めた享子だったが、次々と不審な現象に遭遇する。
やがて幽霊や、前世の因縁が渦巻く怪奇の世界に足を踏み入れることに。
そして、霊的な知覚を可能にする“第三の眼”をめぐる大きな企みに巻き込まれていく。
『このミステリーがすごい!』大賞2009年第7回優秀賞受賞作。

***

うーん。。。
総合的に高得点はつけづらい。

まずヒロインの性格が受け付けないし、
何がしたくて行動してるのかいまいちよく分からない(亡き夫や親友のため、とか言ってるけど
どれだけ読み進めてもそれが感情として伝わってこないというか。。。)。
殺人トリックには〝ナイチンゲールの沈黙(by海堂尊)〟のとき並みに脱力。
せっかくの〝第三の目〟もあまり効果的に使われてないし、
ホラーサスペンスにしたいのかSFファンタジーにしたいのかも最後までよくわからなかった。
文章も、台詞が「うがががが」「あわわわわ」等と、小説ではまず見ない漫画的表現の連発に
思わず吹いたし、
ラスト一行には、思わず「どんだけ~」と心で叫んだ(この言葉あんまり好きじゃないのに)。

何というか、失敗した道尾秀介氏、みたいな印象を受けた(〝背の眼〟とかと一見した雰囲気や
表紙の絵も(ってこれは関係ないか)似てるし)。

醜い人間の美しい者への嫉妬なら貴志祐介氏の〝ISOLA〟のほうがよほどうまく書けているし
〝第三の目〟〝トレパネーション〟ネタならこのマンガのほうが遥かに深みがあって面白い。

 ほんと最近、小説がマンガに負けてる気がして悲しい。。。
(単に自分のセレクトが悪いだけ?)

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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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