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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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きみはいったい、だれなんだ?



第3回本格ミステリ大賞受賞のほか「このミステリーがすごい!」第2位など話題をさらい、
合計100万部を誇る乙一の代表作「GOTH」。
2008年12月20日に全国公開された映画「GOTH」の試写を観て
インスピレーションを受けた乙一が、急遽、「GOTH」の後日談と言える新作小説を書き下ろした。
単行本刊行から6年、執筆時から7年ぶりのことであり、
旧作を振り返らないことで知られる乙一にとって、今回の書き下ろしは非常に稀有なことといえる。

***

GOTH〟はマンガ版まで持っているぐらい大好きな作品で
それの番外編ということで大喜びで手にとったのですが。。。
あまりカタルシスは得られなかった、というのが正直なところ。

〝GOTH〟という物語の軸であるミステリ部分はなりを潜め(犯人も全然猟奇的じゃないし)、
文章もまだ頻繁に作品を発表していたころの乙一氏のそれに比べて
やや理屈っぽくなってしまっている(&冒頭が〝ZOO〟とかぶってる)。
感性で物語を書く作家さんだったのに、この変化は一体? と首を捻ってしまった。
どちらかというとミステリというより、主人公の〝僕〟〝森野〟そして〝犯人〟、
それぞれの内面を描くことに重きを置いていたような印象を受けた。
まあ犯人の心理の掘り下げはなかなか興味深かったものの、
〝僕〟と〝森野〟の人間性についてはオリジナルのほうで既に書かれているので
それの再確認をしただけ、といった感じでしたが。

ていうか本編よりも彼女↓の存在のほうがインパクト強かった。こんな子が存在するとは。。。

Rosalia_Lombardo.jpg













ちなみに今回のこの番外編は、オリジナルの〝GOTH〟単行本のカバー裏の写真に
乙一氏は着想を得て書いたものではないかと踏んでるんだけど。。。どうかな?

いやーそれにしても、本作は本当に〝森の夜〟の話だったなー(ていうか森野の夜?)。
もちろん狙ってるんだろうけど。。。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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