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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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だーれだ?



狭苦しいトレーラーハウスに閉じこめられた卒業旅行の男女9人。
ドアも、窓も、開けられない。混乱のなか、1人が命を落とし、
悪意に満ちたメッセージが見つかる-――。
この罠を仕掛けたのは、いったい誰か?
果たして彼らは、ここから生きて出られるのか?
デビュー10周年の著者が、本格ミステリーの原点に立ち返った、新たな傑作!

***

登場人物たちの会話が論理的にちょっとズレていたり、
話の展開が無理やりだったりで
「そりゃ違うだろ」と突っ込みつつも新作が出るたびに読んでしまう
妙な魅力を持った作品を書く、
石持氏は私にとってそんな作家さん。

連続殺人ならぬ連続嫌がらせ、という発想は斬新で、
殺人に比べて迫力はないながらもそれなりに楽しく読ませてもらった。

ただ、氏の作品は〝探偵役〟〝ヒロイン〟のキャラが似ているので
本作にそのポジションのふたりが出てきたときは
「ああこのふたりは犯人じゃないな」とすぐに見当がついてしまい残念。
実際そのとおりだったし。

そして余談ですが氏の作品のキャラは驚いたときに必ず
「ひゅっ」と息を吸うのですが、本作もそれが頻繁に出てきたので
「たまには違う表現があってもいいのでは」と思っていたら
本当にそれを超す表現が出てきて「いいぞ」とちょっと笑ってしまった。

電車の中とかで時間を潰すにはちょうどいい読み物なのではないかと。
でもまた〝月の扉〟みたいな(あれも欠点は多々あるけれど)
壮大な話も書いてほしいものです。

何だかんだ言って石持氏にはこれからもずっとついていくんだろうなあ、私。

それにしても表紙の絵、見るたびに痛そうだなと顔を顰めてしまう。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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