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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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僕は僕のままで永遠を生きると。



昭和三十二年――
夜叉との再会を果たした閻魔は、奈津が沖縄にいることを知らされる。
アメリカ統治下の沖縄に渡るも、そこに奈津の姿はなかった。
同じ頃、己の寿命を悟った夜叉は不死者を追う皆藤浩一郎に追い詰められる。
時を越えて求め合う三つの運命が交錯したそのとき、百年の愛が動きだす……。
『裏閻魔』感動の最終巻! !

***

裏閻魔シリーズ三作目にして完結巻。

最後だけあってもっと激烈な展開になることを予想していたのだけれど
意外に物語は淡々と進み、淡々と終わった印象。
盛り上がるところはもうちょっと盛り上がってもいいんじゃないかと思ったけど、
変に大げさにすると本作の元々の設定上ラノベ風になってしまいかねないので
これでもよかったかな、という気はする。

宝生夜叉のキャラが今までに比べて変わりすぎな気がしたのと、
閻魔が奈津の行方をあまりにあっけなく突き止めすぎな気はしたけど
(まあそれが運命といえば運命なのかも知れないけど)
裏閻魔シリーズをずっと読んできた身としてはそれでもやっぱり
「よかった。。。」と思ったしその後を読者に委ねる終わり方も
まあありだったんじゃないかと思う(閻魔の台詞はちょっとあざとい気がしたけど)。

でもやっぱり本作は変に続かず第一巻で終わっていたほうが
傑作足り得たんじゃないかと。
どうせ続きを読者の想像に委ねるのなら
そのほうがよかったんじゃないかな、という気が。

エンタメ小説としては存分に楽しませてもらいましたが。

裏閻魔シリーズを終えた中村ふみさんが
今後どんな物語を書くのか、
筆力と発想の素晴らしさを持つ作家さんだけに
非常に楽しみでもあります。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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