忍者ブログ
読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
[1977]  [1975]  [1974]  [1972]  [1969]  [1971]  [1968]  [1967]  [1955]  [1965]  [1963
彼女は計算して奇跡を起こす。



円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、
行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、
疑いはじめる。
同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。
検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。
価値観をくつがえされる衝撃。物語に翻弄される興奮。
作家デビュー30年、80作目の到達点。

***

密室で硫化水素を発生させて殺人をするならまだしも、
大自然の空の下でそれが出来るのか?
しかも偶然に頼ることなく二回も。。。
という導入には非常に惹かれましたが、真相が。。。
そりゃ実際誰にでもこんな犯罪が可能なら小説になんか出来ないけどさ。
でも何だかがっかりしてしまった。

ラストであのひとが自殺した原因も、何となくわかりはするんだけど
説明不足。読者の想像に委ねるには想像力を必要としすぎている感があった。

あと大元の黒幕の殺人動機が陳腐すぎ。
人間は「完璧」などではなく「歪み・欠落」にこそ魅力があるのに、
そんなこともわからないでよくそんな職種に就けたなあんた、って感じだった。

構成の妙はさすがだと思ったけど、
この著者の著作に限っていえば私の中で「白夜行」を超す作品は
未だ生み出されていません。
あれほどの傑作をまた書いてほしい。そう願ってやみません。

東野氏の作品にしてはふるわないな、というのが感想。
あまりおすすめしないかな。
PR
この記事へのコメント
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

secret(※チェックを入れると管理者へのみの表示となります。)
プロフィール
HN:
kovo
性別:
女性
自己紹介:
80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
カレンダー
07 2018/08 09
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
アーカイブ
フリーエリア
最新コメント
[02/24 kovo]
[02/24 稀乃]
[01/10 kovo]
[01/10 ゆうこ]
[12/14 kovo]
最新トラックバック
バーコード
ブログ内検索
Copyright © 【イタクカシカムイ -言霊- 】 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Material by ラッチェ Template by Kaie
忍者ブログ [PR]