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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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この沼には底がない。



鈴木陽子というひとりの女の壮絶な物語。
涙、感動、驚き、どんな言葉も足りない。
貧困、ジエンダー、無縁社会、ブラック企業…、
見えざる棄民を抉る社会派小説として、保険金殺人のからくり、孤独死の謎…、
ラストまで息もつけぬ圧巻のミステリーとして、
平凡なひとりの女が、社会の暗部に足を踏み入れ生き抜く、凄まじい人生ドラマとして、
すべての読者を満足させる、究極のエンターテインメント!

***

今年最大のヒットと言っても過言じゃない。
非常に面白く読まさせてもらった。

まず構成がうまい。
これだけの長編は、よほど内容が面白くない限りは
読んでいてだれてくるけれど、本作はメリハリが聞いていて
(主人公陽子の過去パート、刑事の綾乃の捜査パート、被告人の法廷での
証言パート、というように)
飽きることなくどんどん読ませる。

ミステリだけなら1000冊以上は軽く読んでいて
大抵のミステリならオチは読めるという自負がある自分にすら
オチもトリックも読めなかった。
ミステリとして面白いだけじゃなくちゃんと人間ドラマとしての深みもある。
名作と言っていいと思う。
私以上に本を読んでいる知人も本作には太鼓判を押していた。

氏のデビュー作「ロスト・ケア」を読んで、すごいものを書くひとだなとは
思ったけど、二作目ではやくもこんな傑作を出してくるとは。
この先が非常に楽しみな作家さんです。

非常におすすめ。
是非一読、いや何度でも読んでほしい。読むたびに新しい発見が
あると思うから。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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