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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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「それが嫌なら、火星にでも行って、住むしかない」
 


住人が相互に監視し、密告する。
危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。
交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。
この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが…。
今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、
ついに刑に処された。
こんな暴挙が許されるのか?そのとき!
全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、
平和警察の前に立ちはだかる!

***

「死神の精度」を読んでいたので、また、
これまでの伊坂氏の著作の傾向から、
「犯人」とオチには即刻見当がついてしまった。
トリックに騙されることはなかった。
構成はよく寝られているけれど、練り込みすぎていて
若干わかりにくく、真相がわかったときも「そうだったのか!」と
驚くことはなかった。
蘊蓄が多く読むのが面倒くさくなってきて読書スピードも落ちた。
要するにあまり面白くなかった。
ちょっと特殊な日本が設定なので現実味がなかったというのも
リーダビリティを失わせた要因になっていた(その点で言えば
私は「オーデュボンの祈り」もあまり好きではない)。
もっと初期のころの、普通の日本を舞台にした、でも一風変わった
ミステリを書いてほしいものだと思う。
「終末のフール」は隕石が三年後に落ちてくる日本、という世界観で
書かれていたけれど面白かった。。。のは、登場人物の描写や
迫り来る終末がしっかりと書かれていてその世界に容易に入っていくことが
出来たからなんだろうな。
悪を捕まえる平和警察がいいひとばかりを捕まえて
本当の悪人を誰ひとり捕まえてないのも違和感があった。
いいひとを捕まえるからこそ平和警察の「悪」が目立つのだから
伊坂氏はそれを狙っているんだろうけど、一応警察なんだから
普通に悪人も捕まえとかなきゃおかしいだろ。
それとも捕まえてるんだけど敢えて描写されてないだけなんだろうか?

伊坂氏は大好きな作家さんですが今回は楽しめなかった。
次回作に期待。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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