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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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優しさで満たされている。



深瀬和久は平凡を絵に描いたようなサラリーマンで、
趣味らしいことといえばコーヒーを飲むことだった。
その縁で、越智美穂子という彼女もできて
ようやく自分の人生にも彩りが添えられる。
と思った矢先、謎の告発文が彼女に送りつけられた。
そこにはたった一行、『深瀬和久は人殺しだ』と書かれていた。
深瀬を問い詰める美穂子。深瀬は懊悩する。
ついに“あのこと”を話す時がきてしまったのか、と。

***

「絶唱」があまりにつまらなくて途中で読むのをやめたぐらいなので
本作も「どうなんだろう。。。」と警戒していたのですが。。。
面白かった。
まっとうなミステリだった。

死んでしまった友人のことを、周りのひとに訊いて回る、
そのひとが生前どんな人間だったのかを確かめていく、という流れは
漫画「彼女が死んじゃった。」に似ているものがあった。余談ですが。
読み進めるほどに、故人が魅力的な人間だったことが伝わってきた。
それだけに彼の死という事実が切なくなる。

コーヒーがキーワードとして散りばめられている話なので
コーヒー関係で何かトリックがあるだろうと思ってはいたのですが、
オチは読めなかった。
ラスト一行で「うわあ。。。」となった。
何このやるせない話。
このあとの主人公の気持ちを思うと、どうにもやりきれない。

良質のミステリでした。
おすすめ。
久々に湊かなえさんの作品で面白い、と納得がいったな。
まあ、ところどころに腑に落ちない点はあるのですが眼をつぶります。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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