出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリー
親子3人で平和に暮らす栗原家に突然かかってきた一本の電話。
電話口の女の声は、「子どもを返してほしい」と告げた――。
***
まず、著者のことから述べると、
直木賞受賞の際のインタビューで至るところで
「私出産したんですけど。。。」と嬉しそうに受賞と関係ないことを
語っていたひとが書く話とは思えなかった。
50代ぐらいのベテラン女性作家が書くならまだしも
まだ子供も小さくて可愛い盛りで、新婚と言ってもおかしくない彼女が
こういう話を書くとどうしても上から目線感が拭えない。
だって不妊の夫婦の話だよ?
我が子を見て「あーこの子可愛いなあー私もしこの子が養子でも愛せるな。
あ、そういう話書いてみよー」とか考えてそうなある種の余裕みたいなものを
持って書いたような気がしてならない。そのことが不快だった。穿ち過ぎかも
知れないけれど。
そして肝心の内容は面白くない。
第二章、子供の産みの親が何故出産するに至ったかという話は
面白くなくもなかったけど、これまでの著者の心理描写力を思うと
陳腐にすら感じた。
何が言いたかったのかもよくわからないし、産みの親と育ての親の
両方の心理を中途半端に書き込んでるからどっちにも感情移入出来なかった。
「朝が来る」という陳腐なタイトルからだいたいの内容の察しはついたけど
ここまで薄っぺらいとは。
明らかにレベル落ちたよな、このひと。
女性作家で一番好きで著作は全部持っているぐらいだったけど
今後は買わずに図書館で借りて読むことにします。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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