この苦痛の彼方で。
1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。
それが、全ての序曲だった――。
彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ『リヴィエラ』とは何者なのか?
その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げる!
空前のスケール、緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛を浴びた傑作。
日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。
***
私は福井晴敏氏が大好きなのですが、
本作は彼の作風と多分に似たところがあるので
友人からの勧めもあって手に取った次第。
ただ、物語の濃さ、筆力、そういったもので言えばこちらのほうがより圧巻。
海外の翻訳ものを読んでいるようで、日本人が書いたとは思えなかった。
そもそも女性が書いたものとも思えない、いい意味で武骨な文章にも驚かされた。
それに、外国の行ったこともない町なのに読んでいるときの臨場感がハンパじゃない。
作者どれだけ現地を取材したの?と、物書きの端くれとして訊きたくなるぐらい。
登場人物にも魅力があって、リーアンの芯の強さとシンクレアの得体の知れなさには
やられた。読みながらどきどきしてしまった。
高村薫さんの小説は今まで読んだことがなかったのだけど、
ああ日本にもこれだけ書ける作家がいるんだな、と感銘を受けた。
彼女の作品に比べたら福井氏はちょっとライトでアニメっぽい感じかな。
本格スパイものを読みたい方は是非。
おすすめ。
1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。
それが、全ての序曲だった――。
彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ『リヴィエラ』とは何者なのか?
その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げる!
空前のスケール、緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛を浴びた傑作。
日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。
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私は福井晴敏氏が大好きなのですが、
本作は彼の作風と多分に似たところがあるので
友人からの勧めもあって手に取った次第。
ただ、物語の濃さ、筆力、そういったもので言えばこちらのほうがより圧巻。
海外の翻訳ものを読んでいるようで、日本人が書いたとは思えなかった。
そもそも女性が書いたものとも思えない、いい意味で武骨な文章にも驚かされた。
それに、外国の行ったこともない町なのに読んでいるときの臨場感がハンパじゃない。
作者どれだけ現地を取材したの?と、物書きの端くれとして訊きたくなるぐらい。
登場人物にも魅力があって、リーアンの芯の強さとシンクレアの得体の知れなさには
やられた。読みながらどきどきしてしまった。
高村薫さんの小説は今まで読んだことがなかったのだけど、
ああ日本にもこれだけ書ける作家がいるんだな、と感銘を受けた。
彼女の作品に比べたら福井氏はちょっとライトでアニメっぽい感じかな。
本格スパイものを読みたい方は是非。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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