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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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笑ってほしかった。



何者かによる動物虐待で愛犬・リクを失った中学一年生の向井光一は、
同級生の原村沙紗と犯人捜しをはじめる。
「ある証拠」から決定的な疑惑を入手した光一は、真相を確かめるため
司法浪人の久保敦に相談し、犯人を民事裁判で訴えることに。
被告はお父さん――母親を喪った光一にとっての、唯一の家族だった。
周囲の戸惑いと反対を押して父親を法廷に引き摺り出した光一だったが、
やがて裁判は驚くべき真実に突き当たる!
2012年第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。

***

舞台は法廷であるにも関わらず
若い世代にも読みやすい丁寧な筆致で書かれているため
裁判のことをよく理解しながら読み進めることが出来る。
父親を訴える主人公の少年も、中学一年生なので
大人は斬新さを、若者は親しみを感じながら一気に読める小説に仕上がっている。

ラストのどんでん返しにはもうちょっと伏線がほしかったところだけど、
ミステリならではの驚きの展開に、おお、と思わずうなり声が出た。
ちょっと後味は悪い終わり方だけどそれでもさわやかに〆たほうなのではと。

おすすめだけど犬好きのひとはあまり読まないほうが吉かな。。。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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