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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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俺も許されたいから。



歯科医院の跡取り息子の卓郎、中学3年生。平凡な地味キャラの自覚があるが、
学校一モテる美女ユーカに何故か告白され、付き合っている。
ある理由から、肉食女子ユーカの猛攻を避けている中、卓郎のクラスに
教育実習生がやってくる。陰気で冴えない女子大生に男子たちはがっかりだが、
卓郎は彼女に見覚えがある気がして…。
等身大の中学生の悩みと、それぞれの「秘密」を描くビターな青春小説。

***

デビュー作「プールの底に眠る」に感動し、
続く「角のないケシゴムは嘘を消せない」を壁に投げつけたという、
私的には当たり外れの極端に大きいと思う作家さん。

本作は。。。まあ、普通。
主人公の中三のタクローはその場凌ぎの嘘を吐いてはその場をやり過ごそうとし、
結局やり過ごせずテンパるアホで、あまり好きになれなかった。
というか登場人物全員がどこか生理的に嫌悪感を催す人間ばかりで、
まあその生々しいリアルさが白河節だとは理解しているつもりなのだけど、
読んでいる間中イライラした。
展開もどこか同氏の著作「私を知らないで」に似てる気がしたし。

そして主人公の感情の説明がいちいち長い。
ひとつの感情描写のモノローグに10行近く余裕でいったりする。
丹念に書き込んでいるというよりくどいという印象を受けた。
対して主人公の姉の心理は描写不足という感が否めず。

主人公が彼女に言いたい放題言うシーンはスカっとしたけど。
駄作だとは思わないしある程度よくまとまっているとは思うけど、
読んでいて心を動かされるってことはなかったな。
ところどころクサいし。まあこれはいい歳した大人が読むものではないなと
思った。
中学時代を思い出して感慨に耽るという読み方も出来たはずだけど、
主人公たちの思考回路が子供っぽくないのでそれも出来ず。

ていうかミステリを期待して読んだのですが、これ全然ミステリじゃなかったし。
また「プールの底に眠る」みたいな切ないミステリを書いてほしいものです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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