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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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さあ、音楽を始めよう。



私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った
青春群像小説。
著者渾身、文句なしの最高傑作!

***

本作が直木賞をとってすぐに購入したものの、
今まで読めずにいた。

もったいなさ過ぎて。

あまりに周りにいい小説がなかったため、大事に取っておき過ぎた結果
今の今までほとんど未読のままに至った。

ピアノ演奏の描写は、技術的に言えば中山七里さんのほうがうまい。
けれどより胸に迫ってくるのはどちらかと言われれば、圧倒的にこちら。
ピアノのコンクールでの主人公たちの演奏、ただそれが描かれているだけなのに、
読み手を飽きさせない。「音楽を読む」、そんな経験をさせてもらった。

恩田氏のファンタジーは正直苦手で、けれど本作には
そのファンタジー要素がないということと、「音楽」がテーマになっていたので
迷わず購入。
恩田氏の豊かな表現力に非常に唸らされた。
主人公たちの演奏を「文章」を通して聴き、結果の発表には
まるでその場にいるかのように緊張し。
素晴らしいフレーズを耳にしたときのように、一つひとつの文章に
ぞくりと鳥肌が立ち、感動し、泣かされ。
読み終えるのがもったいないという作品に本当に久々に出会った。

タイトルの「蜜蜂と遠雷」の「遠雷」という単語には、
遠くに聞こえる神がかった偉大なもの、やがてそれが人々の頭上で
神々しく轟きその心を打ち貫くだろう、という意味が含まれているのだろうな。

自分に本気で目指すものがあるということが、とても恐ろしく、けれど
とても誇らしく思えるような物語だった。

非常におすすめです。
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