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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
長編がついに最終章に突入。
すべての伏線を一気に回収しないといけないので
特に手が抜けないところ。
ミステリのつらいところです。と同時に書き甲斐のあるとこでもある。

執筆中は自作に影響が出るのがいやで
小説はほとんどといっていいほど読んでいなかったのですが、
脱稿したら読みまくろうと思う。
疲れてしばらく抜け殻になるかもしれないけど。

週刊誌とかで連載してる漫画家さんの精神力と体力に
改めて感服する今日この頃です。
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今書いている長編がついにというかようやくというか
終盤に差し掛かった。
遅くとも来月中には書き終わる。
途中何度も「こんなの駄目だろ。受賞なんて無理に決まってる」
と落ち込んだりもしたけど、とうとうここまで来たという感じ。
書き終えること、そして書き終えたあと作品を読み返して
自分の欠点を見つけ修正すること、
そのことに意義があると思うので今は受賞云々よりも
いい作品を完成させることだけを考えよう。

さーて今日書くぶんは終わったので
一昨日届いた「ペルソナ5」でもやるとするか。
たまには息抜きも必要です。
私にはコンビニの「声」が聞こえていた。



36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、
清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、
毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。
「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う衝撃作。
第155回芥川賞受賞。

***

前から「このひとに芥川賞獲ってほしいな」と思っていた作家さん。
今まで一度もノミネートされていないことに驚いた。
これだけ個性的なものを書くひとはもっと早く獲ってしかるべき。

個性的なあまりパラレルワールドの出来事のような著書が多い
村田さんですが、今回はお馴染み「コンビニ」がテーマ。
著者も実際18歳のときから今に至るまでコンビニのバイトを続けていて、
現在は週3で働いているそうですが、バイトがある日のほうが
執筆もはかどるんだとか。
「コンビニがない日はダラダラしちゃって筆が進まない。
担当編集にも『コンビニのバイト増やしてください』と言われている」
とテレビで言っていました。

感想は。。。とにかく爆笑。
途中で主人公がバイトしているコンビニに入ってくる白羽という男に
「36で処女でアルバイトで未婚って、三重苦じゃないか」と言われるシーンは、
私自身もほぼ丸かぶりの設定なのに面白すぎて大笑いしてしまった。
この作品、いかにも主人公の女性が変わり者のように描かれているけど、
真におかしいのは「普通であること」を無意識的に押し付けてくる
周りの人間なんだよな。
ネットとかを見ていても「25までに彼女が出来たことないやつはおかしい」
とかいらん定義付け、レッテル貼りがよく眼につくけど、
そういうものに縛られないこの主人公こそがまっとうなのだと思わされる。
「え~!? まだ〇〇してないの? それっておかしくない!?」
とひとは基準から外れたひとを異物を見るような眼で見たり非難したりするけど、
それを「どこが?」と心底不思議がれる主人公。今という社会を痛快なまでに
皮肉っていてそれでいてイヤミがない。とてもテーマがしっかりしていて
楽しめる小説だった。

金原ひとみ然り、本谷有希子然り、辻村深月然り、
結婚と出産を経てからそれしか書けなくなった作家は多いけど
(どの作家さんも大好きだったので本当に悲しいのですが)
本作の著者には結婚しようが出産しようがこのいい意味でマイペースで
独特の世界観を保ち続けてほしいと思う。

非常におすすめです。
追いついた、そのときは――。



大学生の詠彦は、天才数理論理学者の叔母、硯さんを訪ねる。
アラサー独身美女の彼女に、名探偵が解決したはずの、
殺人事件の真相を証明してもらうために。
詠彦が次々と持ち込む事件―
「手料理は殺意か祝福か?」
「『幽霊の証明』で絞殺犯を特定できるか?」
「双子の『どちらが』殺したのか?」
―と、個性豊かすぎる名探偵たち。
すべての人間の思索活動の頂点に立つ、という数理論理学で、
硯さんはすべての謎を、証明できるのか!?
第51回メフィスト賞受賞作!!

***

あらすじにもあるとおり、
天才数理論理学者の主人公の叔母が、
既に名探偵と称する人間たちが解き明かした謎を
更に数理論理学を使って解き明かす、という内容の連作短編集。
そういう二重構成をとっているせいか、謎自体はそれ単体で新人賞にでも
応募しようものなら一次にも通らないだろう平凡極まりないものばかり。
思わず「くっだらな!」と突っ込んでしまった。
けれど本作のキモは一度解決された事件を数学を使って検証する、という
点にあるので、眼をつぶることにします。

大オチは無理やり感があったけれどまあうまくまとめてるかな、という印象。
文章はここ最近のメフィスト賞受賞作のテンプレどおりで、
ちょっと大げさなラノベ的文章。水を撒く音が「しぴぴ」とかだし。
もうちょっと大人な文章を書くメフィスト賞作家が出てきてもいいものだと
思うのだけどそれはまあ次回に期待するとします。

最後にひとつ突っ込む。
主人公の詠彦、叔母さんに追いつくからそれまで待っててくれってスタンス
なんでしょうが、アラサー女はそんなに時間がないから待ってられないよ。
急いで追いついてください。

ミステリに数理論理学を使うってところは斬新だったかな。
まあ普通でした。
わたしは、軽薄の上に築き上げたすべてを差し出すだろう。



十代の終わりにストーカーと化した元恋人に刺された過去をもつカナ。
だが二十九歳のいま、裕福な夫と幼い息子、充実した仕事を手にし、
満たされた暮らしを送っていた。
そこにアメリカから姉一家が帰国。すっかり大人びた未成年の甥に
思いを寄せられる――。
危うい甥との破滅的な関係。
空虚の果てにある一筋の希望を描く渾身の長篇小説。

***

前作に比べて金原ひとみさんのいい意味での下品さが戻ってきていて
ちょっと嬉しくなった。
かつて好きだった男を裏切ったから似たような男とやり直す。
ひと言で言ってしまえばそれだけの話だけど、
若いころ遊び回っていたという著者と同じ、この主人公も、
堅実で有能な男より危ういダメ男に惹かれるんだろうなというのがわかる。
まあ、著者噂によると大手出版社の編集と結婚してるらしいけど、
そういうのより本作に出てくるような男が本質的には好きなんだろうな。
でも十代でここまで荒れてた、おそらくは下品さや負のオーラが
滲み出ているだろう、言ってしまえば「事故物件」な主人公の女を、
あんな有能で真面目な男が嫁に選ぶはずなくてそこはちょっとファンタジー
だけど。

文中やたら「嫌悪感」という言葉が出てくることからしても、
著者はこの世の中と人間とひょっとしたら自分自身にも
嫌悪感を持っているのかも知れない。
我が子が「ぎゅってして」って言ってきたら愛しくてしょうがないだろうに
そこでも「嫌悪感を抱いた」って書いちゃうしな。
普通のひとが幸せだと感じることすべてを馬鹿にして嫌悪してるしな。
その気持ちはわからないでもないけど気の毒な価値観だ。
ひとのこと言えないけど。私も自分の子供をSNSのアイコンにしてたりする
知人を見ると馬鹿じゃねーのと思うクチだし、
あまりにテンプレな言動をする人間を軽蔑もしてるし。

ひとつウザかったのは、この著者外国で暮らすようになってから
やたら外国と日本を比較する描写が多いこと。
国際結婚してからやたらアメリカと日本を比較する言動をする
リアル叔母を思い出したよ。
知ったこっちゃねーよいやなら住むなと言いたくなる。
まあ純文学なんて自分のことを書くものだから仕方ないっちゃ仕方ないんだろうけど。

この著者は不安定な人間を書くのが本当にうまいので、
久しぶりに虚無感を抱えた不安定な女が主人公で
「金原ひとみ戻ってきた!」と嬉しくなったのは事実ですが。
ていうか金原さんかなりの確率でパーティ嫌いだよな。
大勢の人間が上っ面の笑顔で上っ面の会話を交わすあの場が。
今までの作品にもパーティに異様にストレス感じてる主人公がけっこう出てきたし。

まあ佳作です。
30過ぎると若いのに惹かれちゃうよね、金原さん。
心を病んで早九年。
最近は体調が悪く、
ごはん食べてもゴムの味しかしないし
偶然夜空に咲いた花火を見ても何の感情も湧かないし
寝て見る夢もつらいし起きて対峙する現実もつらいしで
これ生きていけるのか?って感じですが
それでも小説は毎日書き続けている。

病気の発作が起きようが
恋人にフラれようが
どんなにつらいことがあったって、
この11年小説だけは書き続けてきた。
全然芽が出なくて苦しいけどそれでも書くことに支えられてきたんだろうな。
そして読むことにも。

この間「四月は君の嘘」という漫画を全巻大人買いして読み始め、
一巻と二巻で号泣し、
一気に読み終えるのが勿体なく大事に読み進めているのですが、
ヒロインのヴァイオリニスト・かをりの言うことが
いちいち胸に突き刺さってくる。

「悲しくてもボロボロでもどん底にいても
弾かなきゃダメなの
そうやって私達は生きてゆく人種なの」

ヒロインと同じ名前を持つことが妙に誇らしく感じられましたよ。



絶対に諦めない。


自殺するはずのない男女が、必ず飛びおりて死に至る――。
行ってはいけない屋上とは?
強烈な謎と鮮烈な解決!これぞ本格ミステリー!
御手洗潔シリーズ50作目!
最新書き下ろし長編。

***

御手洗と石岡が馬車道にふたりで暮らしていたころの
最もよき時代が描かれている本作。
石岡の最初の独白、「ふたりで暮らしていたころのことはもう朧げだ」
には切なくなりましたが、このころの彼らを見ることが出来て嬉しかった。

が、そのふたりが出てくるまでがとにかく長い。
ある会社のビルの屋上から何故かひとが次々と落ちて死んでしまう、
その単調な描写に260P費やしたところで、やっと御手洗と石岡登場。
待ってました!を通り越して「やっと出てきたよ。。。」と
若干疲れてしまっていた。

挙げ句島田氏は会話文で「てにをは」を省略しまくるので、読んでいて不自然。
真面目な会話をしているときでさえ、聞き手が「ふうん」「へえ」と
間の抜けた相槌を打つことにも違和感。
唯一の救いは御手洗がその言葉遣いをほとんどしなかったことぐらい。
そして関西弁を喋る女性が出てくるのですが、「~だす」「~やさかい」
って。。。今時そんなコッテコテの関西弁喋る若者いないよ(舞台が
1991年だとしてもあまりにひどい)。
更に、重箱の隅をつつくようですが、91年に「イケメン」って言葉は
まだなかったんですが島田さん。。。

「読者への挑戦」が石岡らしく謙虚な書き方だったことには
好感を持ちましたが、なんせトリックがほとんど偶然で出来ているので
だいたい何が起きたかはわかっても完璧に推察するのは不可能。
それをあっさり解いてしまう御手洗は超能力者か?と思ってしまった。
その肝心のトリックさえ、脳内ではギャグ漫画の絵で再生された。
島田氏のトリックは奇抜なものが多いけど、これはあまりにも。。。と
苦笑を禁じ得なかった。
御手洗もそういうお笑い的な意味で「この事件はこれまでで1、2を争う
面白い事件だ」と言ったんだろうか。

御手洗のダンスと歌のシーンがあったことは「御手洗相変わらずだなあ」と
嬉しくなった。
が、屋上の植木鉢にまつわる怪談があまり本筋に活かされてなかったことと、
四人の人間が屋上から転落死する理由に無理があったことが残念。
いくらなんでも四人が四人、あの理由で死ぬことはないだろ。
タイトルの「屋上の道化たち」も、誰が道化なのか今ひとつよくわからなかったし。

ミステリとしてはいまいちですが、御手洗&石岡コンビの活躍と掛け合いが
見られただけでもよしとします。
「SIVAD SELIM」の直近の事件ということにも懐かしさを感じてよかった。
あの短編が大好きなので。

次の御手洗シリーズも馬車道のころの事件だといいな。
ここに来て。



長野県の宗教団体施設が燃え、不審な遺体が多数発見された。
同じ頃、静岡県山中で見つかった老婆の遺体は、光を放つ虫の大群に覆われ、
流れ出す血液は黄に変色していた。
周囲には何故か讃美歌が響き、虫は列をなし銀河鉄道のように夜空へと…。
異様な事態に、警察は法医昆虫学者の御堂玲子に調査を依頼。
また、妹を虫に喰い殺された大学生の天崎悟は感染ルートを探る。
増える犠牲者。虫の正体は?治療方法は?
第19回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞。

***

時折おっと思わせる描写はあるものの、全体的には荒削り。
序盤から虫に関する描写がグロいので、虫嫌いなひとは読まないほうが吉。
別に虫が苦手じゃない私ですら、読んでいて吐き気を催すシーンが
あったので。

そして人物の会話が下手。主人公のひとりである悟に伯母が
「甘えるな」と、久しぶりの再会な上に普段大して交流も無さそうなのに
いきなりきっつい叱責したりするし、
百万ドルの笑顔とか「ティーを淹れる」とかセンスを疑う文章も
ところどころに散見されて苦笑してしまったりもした。

あと最後までよくわからなかったのが、「虫が空にのぼっていく」という
表現。何? この虫飛ぶの? イモムシみたいな形態のはずだけど?
高い所へのぼっていくのが空へ向かって行進しているように見えるだけ?
表紙の絵とも相まって最後まで「?」でした。
私が大事なところ読み飛ばしてるだけなのか?

そして主人公の悟、のんきすぎ。恋人が明らかに病気の兆候を示しているのに
まあいいやという感じでのほほんとサークルの大会に遠距離まで
出かけていってしまう。
「いや、おまえ悟れよ!」と突っ込まずにはいられなかった。
名前が悟なのが皮肉に思えたほど。
悟の恋人・めぐみも、悟に愛してると言われたぐらいで
婚約者気取ったり子供は何人ほしいとか言い出したり避妊なしで悟と致したり。。。
悟まだ大学生だぞ? 現実にこんな女がいたら男に引かれること必至。

同じ虫ミステリなら貴志祐介氏の「天使の囀り」のほうがずっと面白かった。
構成力も遥かに上だし。まあ、あっちも恋愛描写は下手だったけど。。。

何より突っ込みたいのは、この著者、グルウ(虫の通称)を
結局どういう存在として読者に提示したかったのかということ。
驚異? 人間を超える、人間に倫理観や死生観を考えさせる存在?
はっきりしてほしかった。

というかこんな虫が現実にいたらもっと世界中大パニックになるだろうし
罹患したひとは発狂もんだと思うんだけど、収容された患者たちは
危機感皆無でのほほんとしてて大丈夫かこいつらと別の意味で心配になった。

刑事の安達がいい味出してたころがまあまあの救いかな。

悪い作品ではないんだけど、テーマが見えてこなかったのが残念。


上木らいちは様々な客と援交している高校生で、名探偵でもある。
殺人現場に残された12枚の遺体のカラーコピー、
密室内で腕を切断され殺された教祖、
隣人のストーカーによる盲点をつく手口――数々の難事件を
自由奔放に解決するらいち。
その驚くべき秘密が明かされる時、本格ミステリはまた新たな扉を開く!
さらに過激で、さらに斬新な傑作誕生!!
「奇才」による待望のメフィスト賞受賞第1作!

***

虹の七色から成る七章構成の連作短篇集。
この著者の、ミステリのなんたるかを熟知していながら
敢えてそれをおちょくった書き方をする遊んだ書き方が好きでしたが。。。
正直これはいただけなかった。
主人公・らいちがいくら事件を解決しても、
警察がちょっと調べればすぐにわかるような陳腐な事件ばかりなので、
らいちが名探偵に見えない。
一番長い「青の章」に至っては、読後脱力。悪い意味で読者騙してるだろこれ。
最後の「赤の章」に至っては、メタメタで読者おちょくりすぎ。
同じメフィスト作家の佐藤友哉氏のデビュー作「フリッカー式」のおちょくり方は
痛快だったけど、本作を読んで「この著者実は筆力ないんじゃ。。。」と
失望しかけた。
完全なるイロモノ小説。「橙の章」が入ることによって詰め込み感
ハンパなくなってたし。
続く「誰も僕を裁けない」はまあまあ面白かったので新作が出たら読みますが。
本作はあまりおすすめしません。


極上の出会いが約束された比類なき究極のアンソロジー。
2015年短編ミステリーの最高峰をあなたに!
日本推理作家協会が厳選した間違いなしの12作。


★収録作品★

 おばあちゃんといっしょ/大石直紀
 ババ抜き/永嶋恵美
 リケジョの婚活/秋吉理香子
 絵の中の男/芦沢央
 監獄舎の殺人/伊吹亜門
 分かれ道/大沢在昌
 サイレン/小林由香
 十五秒/榊林銘
 凄腕/永瀬隼介
 グラスタンク/日野草
 二番札/南大沢健
 静かな炎天/若竹七海

***

 ◆おばあちゃんといっしょ◆

オチが読めちゃった。
そして日本推理作家協会賞を捕るほど面白いとも思えなかった。

 ◆ババ抜き◆

偏見かも知れないけど、年輩の女性作家の著作なせいか
文章が全体的におばんくさかった。

 ◆リケジョの婚活◆

ミステリとは言えないけど、テレビでたまに見る
婚活番組そのままで変な臨場感があってそこは面白かった。
ただでは転ばない女性、好きです。

 ◆絵の中の男◆

これが日本推理作家協会賞だったら納得いった。
短編でこれだけ深いものを書ける筆力には驚嘆。
読み終えた今でも強く心に残っている。

 ◆監獄舎の殺人◆

24歳がデビュー作でこんなものを書いちゃうかー、と
衝撃を受けた。
「どうせオチはこうなんでしょ」と思ったことを
作中の人物が会話で次々と否定していき、じゃあどうなるんだ?と
思っていたら予想外のラスト。
先が楽しみな作家さん。

 ◆分かれ道◆

何これ。こんなもん載せなくていいよ。
オチはありがちもいいとこだしミステリとも言い難いし
説明不足で意味不明なところが多々あるし。
大沢在昌、昔は好きな作家さんだったのになあ。短編は苦手なのか?

 ◆サイレン◆

この著者、色の表現が下手。オレンジオレンジ言いすぎて
もっとほかに表現はないのかと。
オチはベタな二時間ドラマみたい。設定はありがち。
面白くありませんでした。

 ◆十五秒◆

文章が幼くて読むのがつらかった。
本当は筆力があるのにわざと軽いタッチにしてるって感じでもないし、
若書きなんでしょう。
瑕疵も多すぎてツッコミどころ満載。
オチもあっという間に読めるし。
これがデビュー出来ちゃうなんて、日本の文壇大丈夫か。

 ◆凄腕◆

主人公とコンビを組む年輩デカが凄腕、という話なのだけど、
すげえことするおっさんだなと思いはしたものの凄腕と呼べるほどでもなく。
ラストで主人公は道を誤りましたね。婚約者、気の毒に。。。
というかこのアンソロジーで一番文章が雑で読んでいて不快だった。

 ◆グラスタンク◆

これは面白かった。
十代特有の感情を見事に描き出していた。
登場人物たちにもちゃんと個性があるし。
この著者に興味を持ったので今度彼女の著作を読んでみるつもり。
本アンソロジーで「絵の中の男」に次ぐおすすめ。

 ◆二番札◆

読み始めてすぐまったく内容に興味を惹かれていない自分に気付き、
読み進めるのが苦痛だった。
トリックくっだらないし、オチはチープだし。
「分かれ道」に次ぐおすすめしない作品。

  ◆静かな炎天◆

さすがにこれは無理だろ、という殺害方法に鼻白んだ。
そして物語の流れがぶつ切りで起承転結がないのもどうも。
それは上記の「二番札」にも言えることなのだけど。
楽しめませんでした。
プロフィール
HN:
kovo
性別:
女性
自己紹介:
80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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