唯一の肉親であった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に
同居することになったみかげ。
日々の暮らしの中、何気ない二人の優しさに彼女は孤独な心を和ませていくのだが…。
★収録作品★
キッチン
満月――キッチン2
ムーンライト・シャドウ
***
いくら才能に年齢は関係ないとはいえ。。。
父親も有名な作家とはいえ。。。
どうして二十代前半の人間が、ここまでクオリティの高いものを生み出せるのか心底不思議。
〝ムーンライト・シャドウ〟なんて、ばななさんの日芸時代の卒業制作ですよ。なのにこの出来。
もちろん「うわーまだ文章が若いなあ。。。」と思うような部分はたくさんありますが、
その若さ故の拙さ・粗さが逆に無邪気な魅力となって読むものの心に訴えてくる。
ラブストーリーアレルギーの私ですら、〝ムーンライト・シャドウ〟には泣きましたよ。
それはもちろん物語のテーマが、恋愛を超えた、そして恋愛よりなお深い人と人の間の絆に
あるからではあるのですが。
〝キッチン〟〝満月〟は、ちょっと主人公に都合のよすぎる(そして少女マンガ的すぎる)
展開が目立つため私の中では〝ムーンライト~〟ほど評価は高くないのですが、
それでも要所要所にどきりとする台詞や表現があってページを繰るたびにはっとさせられる。
ばなな作品の恋愛は、恋人=最高の理解者、という解釈で人間が描かれることが多く、
それは現実世界では極めて難しいことではあるのですが、彼女が書くと少しも違和感がなく、
「ああ自分もいつかそういう人間と巡り合いたい。よし、探そう」という気に自然とさせてくれる。
どんと背中を押すのではなく、ぽんと肩を叩いてくれる、そんなさり気なさで
読む者をして前へ進む力を与えてくれる物語です。
ああそれにしても、オカマの父親・えり子さんの最後の台詞が印象的だ。
マヌケなほどにあっけらかんと、それでいてすごく格好いい。
本作の男キャラ、えり子さん&柊の恋愛の仕方はひどく偏執的で歪んでいるけど、
それはかなり素晴らしい歪み方だよなあと思う。
はたから見る分には憧れる。
自分がそんな風に愛されたら「頼むからやめてくれ」と泣いて頼むけど。
だってあまりに切な過ぎるし。
誰が嘘をついているのか。
行方不明の少女を探しに、3人の少年たちは冥い森へと歩を進めてゆく…。
深い闇が、それぞれの心の奥底の嘘を暴く。
ストーリーテリングの鬼才・永瀬隼介版「スタンド・バイ・ミー」。
***
気になった点は二つ。
洋画〝○ッ○○・○○○〟、〝○○ー○〟にオチがそっくりなこと(読めばわかりますが、
さすがにこのオチは使い古された感が)
第二に、誤植が多すぎる! 写植の人が悪いのか? それとも作者?
読んでて気が散ってしょうがありませんでした。
内容そのものは、ひと言で言えば「著者は何が言いたかったんだ?」、です。
テーマがあちこちに分散していてその点でも視点が散って仕方なく、
作中のどのエピソードにも特に感情移入できないまま気づけば読み終わってしまっていました。
そもそもエピソード自体がインパクトに欠けて(るどころか曖昧模糊として)いて、
そのへんの誰かの子供時代の回顧録を読んでいるだけといった印象だった。
〝物語〟を読んでいる感じが少しもなかった。
文章も似た表現が多くプロの割に拙いし。
中盤である女性が出てきた時点でラストがどうなるか簡単に予想できてしまったし。
ミステリとしても物語としてもあまりに弱い。
駄作とまでは言いませんが、あまりおすすめではないかな。
……会いたかった。
一本のビデオテープを観た四人の少年少女が、同日同時刻に死亡した。
この忌まわしいビデオの中には、一体どんなメッセージが…?!
恐怖とともに、未知なる世界へと導くオカルト・ホラー。
***
何を今さら。。。ってほどに有名な作品ですが、
原作読んだことある人って意外に少ないんじゃないでしょうか?
私は十代のころ友人に「怖いから読め」と無理やり手渡されて本作を知ったのですが、
こちらは映画以上におすすめ。
鈴木光司氏の初期の作品だけあって、地の文の視点の混乱(どの人物の目線で書かれているのか
わかりづらい)等やや表現に拙い点はあるものの、
単なる〝ホラー〟で括るにはもったいない独特な恐怖の描写があったり
映画では窺い知ることのできなかった人間心理の機微が描かれていたりして(主人公・浅川の友人、
高山竜司のキャラがかなりインパクト強くて切ない)読んでいてとても楽しい。
特に瀬名秀明氏の書くようなサイエンス・ホラーが好きな人は読むべき。
もちろん続編の〝らせん〟〝ループ〟も。
ところで映画版〝リング〟の主題歌、〝Feels Like Heaven〟、
初めて聴いたときは当時まだ小娘だったせいもあり非常に恐怖したものですが(笑)、
落ち着いてちゃんと聴くとけっこういい曲なんだよな。
興味ある方はどうぞ↓
くる♪ きっとくる♪
怜悧・大胆・精緻
新感覚ミステリの傑作
ハサミ男=美少女連続殺人鬼。死体の首には鋭く光るハサミが一丁!
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。
3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を
発見する羽目に陥る。
自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。
「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!
***
自室のロフトを漁っていたら文庫が出てきたのでペラペラめくっていたら。。。
いつの間にか読破してしまってました第二弾(前にも同じ経験あり)。
改めてその文章力・構成力に「これがデビュー作?」と驚嘆した次第。
殊能氏はそこらの生半可なベテラン作家よりずっと確かな実力の持ち主だー。
映画化までされたほどだしなー。
メフィスト賞受賞作の割にかなりまっとうな推理小説なので、メフィスト系作品のアクの強さが
肌に合わないというミステリフリークの人にも楽しめるはず。
まあちょっと作中の仕掛けに「そりゃないだろいくらなんでも不自然だろ」というアンフェアな部分も
犯人が頭いい割に詰め甘すぎな点もあるにはあるんですが全然許容範囲内。
登場人物のキャラも立っているしストーリーもテンポがよく面白い、極めて良質な推理小説です。
ただちょっと本作のせいである特定の精神疾患を患っている人が偏見を持たれてしまいそうで
それだけが若干心配ですが。本作はあくまでフィクションとして楽しんでほしいところです。
おすすめ。
余談ですが本作を読んで気に入った人は、ゲーム〝クロックタワー〟シリーズもおすすめ。
(ただし3だけは地雷なので注意)
<頭狂人><044APD><aXe><ザンギャ君><伴道全教授>。
奇妙なニックネームをもつ5人がインターネット上で殺人推理ゲームの出題をしあっている。
密室、アリバイ崩し、ダイイングメッセージ、犯人当てなどなど。
ただし、ここで語られる殺人はすべて、現実に発生していた。
出題者の手で実行ずみなのである……。
茫然自失のラストまでページをめくる手とまらない、
歌野本格の粋を心して噛み締めよ!
***
ミステリを普段読みなれている人なら
本格推理をさらに一ひねりしてそこにシュールなおかしみを盛り込んだ本作には
にやりとさせられるはず。
逆に推理小説に不慣れな人はあまり楽しめないかもしれませんが。
とにかく〝娯楽作品としては〟秀逸な小説でした。
というのは、
本作の主人公的位置づけである<頭狂人>の人としての無機質さと
そんな人格を作り上げた背景があまりにベタで新鮮味に欠けること、
物語内のある仕掛けがこの著者自身の前著で既に使用済みのものであること、
トリックも有栖川有栖氏や乙一氏の著作で読んだ憶えのあるものだったり等、
小さな瑕疵がところどころに見受けられたため。
(中年作家に多いのですが)若者言葉を無理に使おうとして滑り気味なところも少し痛かった。
読んでいる間中は普通に楽しかったですが。
でもこれは十代~二十代前半の人あたりが一番楽しめるんじゃないかと思う。
若い人向け。二十代後半の私にはちょっと幼く感じられてしまった。
ちなみにタイトルは将棋ですが、将棋ネタは一切出てきません。蛇足までに。
俺はどうなってしまった? 一体何が起こっている?
首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、国家的陰謀から逃げ切れるのか?
二年ぶり千枚の書き下ろし大作。
***
伊坂氏はどうなってしまった? 一体何が起こっている?
前著〝フィッシュストーリー〟から「あれ? これは何か今ひとつ。。。」とは思っていたのですが、
(いや、言うなれば、さらに以前の著書〝死神の精度〟で、主人公の死神が
単に音楽(ネタバレにつき伏せ字で)が好きという理由だけで将来歌手になる女の子を
生かしてしまったというあまりに勝手なオチを見せ付けられたときからかな。。。)
本作でそれがいよいよ確信に変わってしまった気がする。
結論からいえば、つまらなかった。
伊坂氏独特の洒落た筆致も、これだけの長編ともなると冗長で理屈っぽく、なのに内容は
スピード感を要求されるテーマだったりするので、ひどく内容と文体の相性が悪い。
登場人物も、〝チルドレン〟や〝アヒルと鴨のコインロッカー〟のころはほどよく個性的だったのに
本作では単に不快でくどくどしいだけの変人ばかり。
唯一味があってよかったのは〝キルオ〟という青年だけど、彼のキャラは正直西尾維新氏の
〝戯言シリーズ〟に出てくる零崎人識とかなりかぶってるのであまり新鮮味は感じられず。
かぶるといえばストーリーそのものも浦沢直樹氏の〝20世紀少年〟とほぼ同じだし、
ラストシーンなんか山之口洋氏の〝完全演技者(トータル・パフォーマー)〟そのまま。
伊坂氏自身が、以前何かのインタビューで感銘を受けた本として紹介していたのになんで? と
少し幻滅も感じてしまった(故意にせよ忘れていたにせよ)。
既存のファクターのいい部分の寄せ集め小説としか思えなかった。
伊坂氏の〝チルドレン〟を読んで作家を目指しただけに、彼の著作に幻滅を感じるのは残念。
ちなみにこれ↓が本作のタイトルにもなっているビートルズの〝Golden Slumbers〟。
興味のある方はどうぞ。
密室専門(?)の天然系女性刑事弁護士・青砥純子と、
本職は泥棒(?)のナゾの防犯ショップ店長・榎本径。
ちょっぴりファニーなコンビが4つの密室に挑む傑作ミステリ。
「硝子のハンマー」シリーズ第2弾。
★収録作品★
狐火の家
黒い牙
盤端の迷宮
犬のみぞ知る
***
私は貴志祐介氏の小説がもう十代のころから好きで好きで仕方なく、
全作丸一日で読破し、その後も数十度読み返してきたほどのフリークなのですが。。。
最新長編〝新世界より〟で(個人的には)まんまと裏切られ、それでも
たった一作で大好きな作家を見限るようなマネはしたくなく、
〝硝子のハンマー〟の続編短編集である本作を手にとった次第ですが。。。
そろそろ見限ってしまいそうですよ、貴志祐介さん。。。
収録作すべてがメリハリがなく薄味で、密室ミステリと銘打っているにも関わらず
密室ならではの面白みもトリックの新鮮味もまったくなく、
蜘蛛や囲碁等、貴志氏が興味があるもの(氏の既刊を読んだことのある人は知ってるでしょう)を
適当に題材にして趣味で書きました、といった印象。
あれほどエンターテインメントに天賦の才を発揮していた人がどうしてこうなっちゃったんだ? と
普通に驚いてしまった。
というかつい先日読み終わったばかりなのに既にほとんど内容憶えてないし。
前作であれほど魅力溢れる人物に描かれていた防犯コンサルタント(兼・泥棒)の榎本径も、
とりあえず出しておかないと続編としてまずいしな、程度の扱いで別にいなくても困らないし、
その言動の特異性・魅力共にかなりパワーダウンしてしまっている。
〝硝子のハンマー〟の榎本は一体どこへ?、と半ば本気で泣き入ってしまいました。
あのときの榎本を返せ。
そして貴志祐介さん昔に還ってくれ。
。。。三度目の正直に賭けることにします。
97本の短編が収録された「N・P」。著者・高瀬皿男はアメリカに暮らし、48歳で自殺を遂げている。
彼には2人の遺児がいた。咲、乙彦の二卵性双生児の姉弟。
風美は、高校生のときに恋人の庄司と、狂気の光を目にたたえる彼らとパーティで出会っていた。
そののち、「N・P」未収録の98話目を訳していた庄司もまた自ら命を絶った。その翻訳に関わった
3人目の死者だった。5年後、風美は乙彦と再会し、狂信的な「N・P」マニアの存在を知り、
いずれ風美の前に姿をあらわすだろうと告げられる。それは、
苛烈な炎が風美をつつんだ瞬間でもあった。
激しい愛が生んだ奇跡を描く、吉本ばななの傑作長編。
***
身体が弱く独特の魅力を持った少女・つぐみとその唯一の理解者・まりあのひと夏の体験を描いた
〝TUGUMI〟。
本作はそれと対を成す物語だと思う。
精神を病み、けれどそれ故の魅力を持つ少女・翠(すい)とその唯一の理解者・風美の、これもまた
ひと夏の物語なので。
『呪いとは自分自身にかけた自己暗示』、
この一文は、(私的ネタですが)正にその呪いに苦しめられている今の私には
痛切なひと言ですが、
きっとたぶんこの世の誰もが、大なり小なりそういった呪い、自分自身に課した枷に
足を引っ張られながら、それでもどうにか生きているんでしょう。
けれど、童話で言うなら〝王子のキス〟的呪いを解く要素はきっとどこかに存在するはずで、
それは誰かのさり気ないひと言だったりふと眼に入った景色だったり
家族や恋人や趣味や才能といった生きがいだったりするんでしょう。
でも何もせずに放っておいても自然と解ける場合もあるから不思議ですが(まあたぶんそれは
いわゆる〝忘却〟で、解決してくれたのは時間なのでしょうが)。
なかなかの傑作でした。
ラストの恋愛オチがちょっと中身を薄っぺらくしてしまっていたことを除けば。
ちなみに本作のタイトルにもなっている〝N.P(North Point)〟という曲、たぶんこれだと思う。
BGMにどうぞ
蛇足ですが、以前著者がエッセイで
「スピッツの〝ヒバリのこころ〟を聴いて、『草野マサムネくんはきっと
この小説を好きになってくれる!』となぜか思った」的なことが書かれていましたが、
実際のところどうなんでしょう?^^
姫川はアマチュアバンドのギタリストだ。高校時代に同級生3人とともに結成、
デビューを目指すでもなく、解散するでもなく、細々と続けて14年になり、
メンバーのほとんどは30歳を超え、姫川の恋人・ひかりが叩いていたドラムだけが、
彼女の妹・桂に交代した。そこには僅かな軋みが存在していた。
姫川は父と姉を幼い頃に亡くしており、二人が亡くなったときの奇妙な経緯は、
心に暗い影を落としていた。
ある冬の日曜日、練習中にスタジオで起こった事件が、姫川の過去の記憶を呼び覚ます。
――事件が解決したとき、彼らの前にはどんな風景が待っているのか。
新鋭作家の新たなる代表作。
***
この著者のどんでん返し連発の作風にはいい加減慣れたと思っていたのですが。。。
真相究明にはいたらなかった。まだまだ道尾氏のほうが一枚上手のようです。
どんでん返しはやりすぎると物語のスピードを殺す上に
意味がわかりにくくなるものですが(私的には森博嗣氏の〝そして二人だけになった〟が
その最たるものだと思う)、道尾作品はそれでもすっきりとまとまっているのがすごい。
ただ難を言うなら、今回は事件がシンプルすぎてあまり興味を惹かれなかったこと。
加えて氏の作品にはあまりに性的虐待ネタが多すぎて、いくら私がファンでもちょっと引く。
次はそろそろ違うネタでいってほしい。
あとは著者が作中に掲げたテーマがあまりにくっきり見えすぎて気恥ずかしくもなってしまった。
テーマというのはあえて直接的に書かず物語全体からじんわりと滲み出すようにしておくべきで、
それを読者が汲み取るのがセオリーだと思うので、最初からここまであからさまだと
「こっちにも想像の余地を与えてくれよ」と不満が残る。
登場人物も、道尾作品にしては今回珍しくキャラが弱く、そこも不満要素の一つ。
個性がないだけならまだしも、普通そこでそういう行動はとらないだろ、言わないだろ、的
不自然な描写が多いことも気になったし。
純粋に楽しむぶんには非常によくできた作品でしたが。
オマケ:
本作のテーマソングとも言うべき、Aerosmith〝Walk This Way〟。
ギターリフ部分ぐらいはきっと誰でも聴いたことがあるはず。
密室に残されていたのは斬首死体と伝説のロシア人形。
物理トリックの名手・北山猛邦が放つ本格ミステリ!
人形塚に残されていた「Help」という文字を書く書記人形と女性写真。
この謎に迫るため探偵の幕辺(まくべ)と学生の頼科(よりしな)は人形の出所『ギロチン城』へ。
密室で起きた城主斬首殺人事件という過去、外界を拒絶した構造、多くの処刑具、
過剰なセキュリティが存在するこの異様な館で2人を待ち受けていたのは新たな密室殺人!
物理トリックの名手・北山猛邦の<城>シリーズ第4弾!!
***
大好きな作家さんです。
理系バリバリの物理トリックは文系の自分にはとうてい書けないので憧れる。
ただ、今回はトリックが少々ややこしく読んでいてすぐに反応することができなかった。
「うぉ~そうだったのかあ!」と驚くまでにタイムラグが発生してしまい前著に比べ爽快感がなかった。
いや、トリック自体はいたってシンプルなのですが、それを〝文章〟という、
受け手が自分で想像するしかない手段で表現しているものだから把握しがたい。
要するに今回は、トリックと〝小説〟という表現手段の相性が悪い。
これが映画や漫画だったらそりゃもうダイナミックかつわかりやすかっただろうになー。
(蛇足ですが本作は島田荘司氏ファンの人と相性がいいんじゃないかと思う。
物語の雰囲気や組み立て方が後期御手洗シリーズとちょっと似てるし)
登場人物の個性はシリーズ中一番弱め。なので感情移入も難しく事件そのものも地味で
あまり入り込めなかった(やはり私の中のNo.1は〝『瑠璃城』殺人事件〟です。あれは別格)。
ただ、凛としつつもどこか悲しさの漂う幻想的なラストシーンは、
非常に美しく思わず「見入って」しまいましたが。
メインキャラ二人の片方の過去がさらりと明かされるというサプライズもいい感じ。
『ギロチン~』というタイトルだけ見るとどうにもとんでもない印象ですが、
北山氏の作風はかなりロマンチックだったりするので(読んでて恥かしくなるような〝〟が
本作にも随所に見られます@)、女性にも割とおすすめ。
『Help』(助けて)
『Promise』(必ず)
いいやり取りだ~。。。 ・:*:・(*´∀`*)ウットリ←恋愛小説嫌いの私も若干ヤラれ気味
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S | M | T | W | T | F | S |
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